イランが認可された仮想通貨マイニング施設への電力供給を制限することを発表。
降雨量の減少による干ばつと仮想通貨マイニングが同国の電力事情に深刻な影響を与えていると説明した。
仮想通貨マイニングに振り回されるイラン
現地メディアの報道によると、現在イラン国内には118の認可済み仮想通貨マイニング施設があり、そのすべての施設に対する電力供給が今月22日より制限されるという。
今週の電力需要は6.3万メガワットを超えると予想されており、電力不足に備える必要があると、イラン電力業界のスポークスマンであるMostafa Rajabi Mashhadi氏は国営放送のインタビューに語った。
イランは中国で仮想通貨マイニングが禁止された後、マイニングを合法化して業者にライセンスを与えたため、一時はマイニング業者からの熱い視線を集めていた。
しかし、認可された業者は高い電気代を払う必要があるため、違法なマイニングを行う個人・業者が増え、その対応に悩まされることとなった。
またイランでは昨冬、今回と同様に電力不足を理由として、マイニングを一時禁止している。
こうしたイランの政策は、イランのマイニング産業に大きな影響を与えている。
ブロックチェーン分析会社Ellipticによると、昨年5月時点では、全ビットコインマイニングの4.5%がイランで行われていると推定されていた。
しかし、英研究機関のCambridge Centre for Alternative Financeが提供する「Bitcoin Mining Map」によると、2022年1月時点のイランにおけるビットコインマイニングの割合は、わずか0.12%まで減少している。
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