イランで227台の採掘装置を押収

イランで違法な仮想通貨採掘の取り締まりを継続し、数百の採掘装置を押収国営の配電・送電会社であるTavanirは、テヘランやその他の地域で送電網に違法に接続されている14の仮想通貨ファームを特定、227台の採掘設備を没収した。

仮想通貨の採掘施設は、テヘランや東アゼルバイジャン、イスファハンやクゼスタンの各州で発見されたと報道されている。

仮想通貨採掘は、イラン人の副収入源として人気を集めている。政府は2019年に仮想通貨採掘を合法化した。仮想通貨採掘のデータセンターを運営したい事業者は、産業省から許可を得る必要があり、すでに50社以上が許可を得ている。

登録された仮想通貨採掘事業者は、使用した電力を高い料金で支払う必要がある。イランの民間消費者は補助金付きの家庭用電力を利用できる。安価なエネルギーが利用できることと、昨年の仮想通貨の価格上昇により、イスラム共和国の各地で違法な採掘施設が出現している。

電力会社は違法な採掘者からすべての機器を押収、検察庁はイラン議会が未登録の仮想通貨施設とその運営者の扱いを決定するまで、押収したハードウェアの公開を禁止。Tavanir社はこれまでに、221,390台の仮想通貨採掘装置を押収し、5,756の違法採掘施設を閉鎖した。その所有者は、全国の流通網に損害を与えたとして罰金を科せられている。

イランの電力会社の公式推計によると、産業省が認可した仮想通貨施設は約400MWの電力を消費している。その一方で、認可を受けていない違法採掘者は、毎日約2,000MWを消費していると非難されている。

Tavanir社は、違法採掘者による電力需要の増加に伴い、冬場の停電の可能性を警告している。

イランで仮想通貨採掘が盛んになっている仮想通貨業界。政府が合法化していることにより参入する事業者が増えていくことだろう。だが一方で、違法採掘者を取り締まることも重要な要素となる。これからも、イランでの仮想通貨採掘と取り締まりについて注目していきたい。

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この記事はBitcoin.com「Iran Continues Crackdown on Illegal Crypto Mining, Seizes Hundreds of Mining Rigs」を参考にして作成されています。