ドイツの著名投資家がビットコインに本質的な価値はなく、金による裏付けが必要だとの意見を述べた。
金本位制を背景にすれば、暗号資産(仮想通貨)は法定通貨並に普及する可能性があると示唆している。
ビットコインを法定通貨並に普及させるには
著名投資家マーク・モビアス氏が「ビットコインには本質的価値は全くない。金による価値の裏付けが必要だ」と苦言を呈したことを暗号資産(仮想通貨)メディアBeInCryptoが報じた。
しかしながら法定通貨も、保有している金の量に応じて貨幣を発行していた金本位制が撤廃された後は同様に価値の裏付けを持っていない。
このことに関し、モビアス氏は「ドルは買い物ができるから価値がある」との意見を述べた。
暗号資産(仮想通貨)を使って買い物ができる例はあるが、その範囲は限られているため、モビアス氏の意見は的を外しているとは言えない。
それどころか、彼のアイデアは暗号資産(仮想通貨)を普及させる上でとても興味深いものだ。
- 暗号資産(仮想通貨)には金による価値の裏付けがあると広める。
- すると、金と交換できるなら支払いに使ってもいいという店舗や企業が増える。
- こうした取組みが広まると、暗号資産(仮想通貨)には価値があるとみなが信じるようになる。
- そうなれば、暗号資産(仮想通貨)の普及はますます進む。
- 十分に普及が進み、法定通貨と同じくらい信用を得たところで金本位制を撤廃する。
- 暗号資産(仮想通貨)には価値があるとみなが信用しているので、いつの間にか暗号資産(仮想通貨)で買い物ができる場面が飛躍的に増えている
というロジックだ
暗号資産(仮想通貨)に本質的な価値があるのかという問題はたびたび議論されるが、モビアス氏の考え方はどのように捉えられるのであろうか?
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