オークションハウス「クリスティーズ」は、2022年に87点のNFTを総額590万ドル(約7.8億円)で販売した。
これは昨年の同オークションハウスのNFT売上高と比較すると、96%の減少となる。
2022年のNFT売上高、大幅減
オークションハウス「クリスティーズ」では、他のアートビジネスは好調だったにもかかわらず、今年のNFT売上高が激減した。
クリスティーズは今年、全部で87点のNFTを販売し、合計590万ドル(約7.8億円)を売り上げた。
一方で2021年、同オークションハウスは約75億円で落札された「Everydays: The First 5000 Days」などの高額アートを含む100点以上のNFTを販売し、1.5億ドル(約200億円)以上を売り上げている。
各NFT売上高を比較すると、前年比で96%も減少したことになる。
しかし、NFTの売上高は減少したものの、クリスティーズは今年、Web3と垂直統合を進めるうえで注目すべき発展を遂げている。
今年7月、同オークションハウスはベンチャーファンドを設立し、ブロックチェーン相互運用のスタートアップ企業であるLayerZeroに最初の投資を行った。
また、18歳の新進気鋭のNFTアーティストであるダイアナ・シンクレアの作品を販売したことが、世間の関心を大いに集めた。
仮想通貨・NFT市場の低迷やマクロ経済状況の悪化などで、今年のNFT取引は全体的に減少した。
しかし、仮想通貨メディア『The block』のデータによると、今年の5月には過去最高のNFT取引量が記録され、その取引総額は12億ドル(約1585億円)にも達したという。
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