エルサルバドルにて、成人した国民に対して30ドル分のビットコインが配られることが発表された。
同国では、9月7日からビットコインが正式に法定通貨として運用される。
エルサルバドル国民に対して30ドル分のビットコインを配布
ビットコイン法定通貨化に向けて動き出しているエルサルバドルだが、新たに国民に30ドル分のビットコインを配布する方針にて動いているようだ。ナジブ・ブケレ大統領は、AndroidとiOSに対応したアプリ「Chivo」を用い、このアプリで認証を完了した成人に対して30ドル分のビットコインを配る計画にあると発表した。現在エルサルバドルの人口は約650万人で、人口の約60%が成人であると推定されている。
今回ブケレ大統領は改めて国民に向けてスピーチを行い、9月7日にビットコインが法定通貨になることを詳しく説明した。さらに同大統領は「電子ウォレットChivoをダウンロードし、顔認証プロセスを経た成人市民はそれぞれ30ドルのビットコインを受け取れる」と述べている。
エルサルバドルは6月8日にビットコイン法案を承認し、ビットコインが国内で法定通貨となることを決定付けた。また「すべての経済主体がビットコインによる支払いを受け入れること」も義務付けられている。
この件については多くの議論を呼んでいるが、ブケレ大統領はポッドキャスト「What Bitcoin Did」にて、この法律は"銀行口座を持たない人々を保護するためのもの"だと主張した。同大統領は、銀行口座を持たない人々は必ずしも他の支払い手段を持っていないため、企業がビットコインの受け入れを強制されないのは差別的だとも述べている。
ブケレ大統領はまた、ポッドキャストにて以下のように語った。
時には、前向きな決断をしなければならないこともあります。未来を予見するのではなく、少なくとも世界がどこに向かっているのかを知り、先手を打って、国民が何らかの利益を得られるようにしなければなりません
さらにブケレ大統領は、この収入が国内のインフラ整備に拍車をかけるだろうと付け加えた。将来的には、ビットコイン法によって得られた資源を使って、学校や薬局などが建設されることを期待しているという。
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この記事は、THE BLOCKの「El Salvador is handing out up to $117 million in Bitcoin to its citizens」を参考にして作成されています。