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MyEtherWalletやMetaMaskなどのウォレットから、イーサリアムを送金するときに見かけるガスリミット(Gas Limit)。手数料に関わりそうだと思いつつも、よくわからないまま使っている人も多いのではないでしょうか?
そこで今回はCoinPartnerが「ガスリミット(Gas Limit)とは何か」「そもそもガス(Gas)やガス価格(Gas Price)とは何か」「送金手数料の計算方法」などGasに関わることをわかりやすく解説いたします!
この記事を読んで、よりお得にイーサリアムを送金しましょう!
イーサリアムは分散型アプリケーション(Dapps)のプラットフォーム通貨であり、ETHの送金やスマートコントラクト実行のトランザクション承認手数料にガス(Gas)が使われています。
ビットコインではトランザクション手数料をbtcで表しますが、イーサリアムではトランザクション手数料をethではなく、Gasで表しているということですね。
イーサリアムでは送金だけでなく、スマートコントラクトを実行するための燃料としての手数料があるためGas(燃料)と呼ばれているようです。
イーサリアムのGasはNEOのGASとは全く別物です。NEOのGASについて知りたい方は以下の記事をお読みください。
目次NEOとはNEOのチャート分析。相場から見る最新価格推移暗号資産(仮想通貨)NEOの今後は?将来性と問題点NEOの仕組みNEOのメリットNEOのデメリットNEOはここで購入!オススメ暗号資産(仮想通貨)取引所NEOのウォレット紹介NEOについてのQ&ANEOまとめ NEOとは NEOとは、中国で開発されたICOコインです。もともとはAntShares(ANS)という名前でしたが、2017年6月に名称の変更がありました。 現在、中華圏を中心にひろく利用され、スマートコントラクト開発などが可能なことから、「中国版イーサリアム」と呼ばれることもあります。 <コインパートナーのオススメ記事> イーサリアム(Ethereum)とは?買い方やチャート分析や将来性を教えます!イーサリアム(Ethereum)は、時価総額第2位の暗号資産(仮想通貨)で、ビットコインを超えるほどのポテンシャルを持つかもしれないと言われています。イーサリアムの何が凄いのか、将来性はどのくらいあるのか、実際に買った方が良いのかを解説します!続きを読む NEOのチャート分析。相場から見る最新価格推移 こちらがNEO/JPYの現在(2017年11月10日)までのチャートです。 8月の半ばごろからICO通貨規制の雰囲気で徐々に値下がりし、9月4日の中国政府の公式アナウンスで一気に下がりました。やはり、中国の規制リスクは無視できませんね。 しかし、その後9月末に韓国の取引所で続けざまに上場が発表され、少し高騰してから今に至ります。 暗号資産(仮想通貨)NEOの今後は?将来性と問題点 中国当局からの規制リスクがある NEOの抱えている問題点のうち、これは最大と言っても良いでしょう。これまでにも中国当局は、国内の取引所閉鎖やICOコインの開発禁止など、自国の暗号資産(仮想通貨)市場にさまざまな圧力を加えてきました。今後も中国当局からの規制が行われる可能性があります。 そうなった場合、中国を主な流通圏とするNEOの価値は大幅に下落する可能性があります。 スケーラビリティに問題が生じる可能性がある NEOは、イーサリアムと同じく、一つのブロックチェーン上で全てのスマートコントラクトを動かしています。
イーサリアムについては以下の記事で詳しく解説しています。
暗号資産(仮想通貨)について少し調べてみたり、取引所に登録してみたりすれば必ずといっていいほど目にするイーサリアム(Ethereum)。ビットコインは分かるけど、イーサリアムとはなに?って思いますよね。ビットコインなどと比べるとイーサリアムはかなり複雑な構造になっているんですが、実は根幹となる技術をしっかり抑えれば理解ははそう難しくありません。この記事では、イーサリアムがどういった特徴を解説するだけでなく、イーサリアムの持つ将来性を具体的に説明していきたいと思います!最後まで読めば、イーサリアムについて超詳しくなって将来性に期待すること間違いなしです!目次暗号資産(仮想通貨)イーサリアム(Ethereum)とは暗号資産(仮想通貨)イーサリアム(Ethereum)の基本情報・概要説明暗号資産(仮想通貨)イーサリアム(Ethereum)の特徴・メリット・デメリット暗号資産(仮想通貨)イーサリアム(Ethereum)の今後のイベント暗号資産(仮想通貨)イーサリアム(Ethereum)の価格推移と最新チャート分析!暗号資産(仮想通貨)イーサリアム(Ethereum)の将来性と問題【取引所】暗号資産(仮想通貨)イーサリアム(Ethereum)の購入方法【ウォレット】暗号資産(仮想通貨)イーサリアム(Ethereum)の保管方法暗号資産(仮想通貨)イーサリアム(Ethereum)の気になるQ&Aまとめイーサリアムとは?時価総額2位の暗号資産(仮想通貨)プラットフォームイーサリアムは通貨ではない!?時価総額2位の暗号資産(仮想通貨)プラットフォームとはイーサリアム(Ethereum)とは、スマートコントラクトやDApps(分散型アプリケーション)を構築できるプラットフォームのことで、Ethereum
ガスリミット(Gas Limit)とは、イーサリアムやERC20等のトークンの取引で費やしてもよい手数料(Gas)の上限値です。
上限値を設定することのメリットには次の2点があげられます。
1. イーサリアムのスマートコントラクトに無限ループが起こってしまうような不具合があったとしても、取引をGasの上限値で停止させ、多額のイーサリアムを費やさないですむ
2. 悪意のある人物が意図的に無限ループを起こすようなスマートコントラクトを作成したとしても、取引をGasの上限値で停止させ、イーサリアムネットワークへのコントラクト処理による永久的な負荷を防ぐ
要するに、「プログラム上無限ループしちゃうコントラクトがあっても、手数料の上限を設けることで途中で停止させますよ」ということです。
送金手数料にかかわるもう1つのパラメータには、ガス価格(Gas Price)があり、送金手数料の最大値はこの2つのパラメータの掛け算により決定されます。ここで「最大値」と書いたのは、ガスリミットが前述の通り取引で使用してもよいGasの上限値を表しているからです。そのため使われなかったガスがあった場合は手元に戻ってきます。
では、ガス価格(Gas Price)とは何でしょうか?
ガス価格(Gas Price)とはイーサリアムやERC20等のトークンの送金手数料を設定するときに必要なもう一つのパラメータです。このパラメータを引き下げることで、送金手数料を削減することができますが、送金速度とトレードオフの関係にあるためガス価格を下げすぎるとトランザクション承認にかなり時間がかかることがあります。
2018年5月30日現在、ガス価格のデフォルトは41Gweiになっています。1Gwei = 0.000000001ETH(1ETH = 6万円換算で1Gwei = 0.00006円)なのでデフォルトでのガス価格は0.00246円となります。
送金手数料の最大値は以下の式で求めることができます。
送金手数料の最大値 = ガス価格 × ガスリミット × 0.000000001
例としてデフォルトで設定されているガス価格41Gwei、ガスリミット21000Gasのときの送金手数料の最大値を計算してみましょう。
41Gwei × 21000Gas × 0.000000001 = 0.000861ETH
デフォルトだと最大で0.000861ETH(1ETH = 6万円として51.66円)の手数料がかかるようですね。ビットフライヤーをはじめとした国内取引所では、イーサリアム送金手数料が2018年5月30日現在で0.005~0.01ETHに設定されているので、ウォレットからなら5分の1から10分の1以下の手数料で送金できることが分かります。
ガス価格の設定方法をMyEtherWalletとMetaMaskそれぞれで解説していきます!
MyEtherWalletにログインするとこのような画面になります。右上にGas Priceのタブがあるので、つまみを左右にスライドさせることでガス価格を任意に設定することができます。
最適なガス価格はETH Gas Stationで確認でき、2018年5月30日現在では30分以内に安全に送金できる目安として10Gweiが提示されています。2分以内で送金完了する目安ですら17Gweiとなっており、少しガス価格をいじるだけでデフォルトの手数料よりもさらに半額以下で送金できお得なので、送金するときはETH Gas Stationの確認をお勧めします。
また急いで送金する必要がなければこれよりもガス価格を下げることで更に安く送金することができます。
これは先日MyEtherWallet間で送金したときのトランザクション情報ですが、送金が詰まっていないときは1Gweiでも数分程度で問題なく送金できました!
ただし、このようにトランザクション状況によっては送金に失敗(out of gas)することもあるので状況には注意が必要です。
MetaMaskにログインするとこのようなウィンドウが表示されます。SENDをクリックして
送金先アドレスと送金額を入力してNEXTをクリックすると
送金手数料を設定できるウィンドウになるので、ここで任意のガス価格を設定することができます。
通常の送金のみの場合、ガスリミットについては特にいじる必要はありません。デフォルトの設定のまま送金するのが良いでしょう。
イーサリアムの送金では基本的に21000Gas、ERC20などのトークンの送金はスマートコントラクトを実行させるために50000Gas以上と2倍以上のガス価格をデフォルトで設定されていることが多いです。
ICOに参加するためにイーサリアムを送る場合は、ガス価格・ガスリミットともに通常時より高く設定する必要がある場合が多くなっていますが、参加するICOで指定されているガス価格・ガスリミットで送金していれば基本的に問題ありません。
2017年6月にICOを実施したbancorではガス価格50Gwei、ガスリミット200000に設定していました。通常時のデフォルトでの送金手数料よりも最大で約10倍以上の送金手数料が必要になる可能性があったということですね。これでも、手数料は国内取引所のイーサリアム出金手数料と同じ0.01ETHです。
ガスリミットやガス価格、設定方法など 知識は深まりましたでしょうか?
ガスリミットはイーサリアムの送金手数料を決める重要なパラメータの1つですが、基本的にガスリミットをいじって手数料を下げるということはしないので、手数料を下げたい方はガス価格の数値を必要に応じて減らすと良いでしょう。
イーサリアムの送金が詰まっているときは、ガスリミットやガス価格を大きくすることで対処していきましょう!