イーサリアム手数料高騰でDeFi系仮想通貨に急落の危機
バブルとも言える急騰を見せるDeFi(分散型金融)系仮想通貨だが、プラットフォームであるイーサリアムの送金遅延・手数料高騰によって雲行きが怪しくなっている。
著名なベンチャーキャピタリストは、イーサリアムブロックチェーンの歪みがDeFi投資家にとっての大きなリスクになりうると警鐘を鳴らした。
DeFi系仮想通貨は、そのほとんどがイーサリアムトークンだ。
DeFiに必須のスマートコントラクトを利用した取引は、イーサリアムのブロックチェーン上で行われるため、送金遅延や手数料高騰の影響をもろに受けることになる。
VCファンドでマネージャーを務めるTushar Jain氏は、この件について以下のようにコメントしている。
DeFiトークンにレバレッジをかけたポジションをとっているトレーダーは、イーサリアム(ブロックチェーン)の混雑が原因でボラティリティの大きな期間にレバレッジを下げられないリスクがあります。
ETHの価格はDeFiのレバレッジ取引の影響によって高騰しましたが、そのレバレッジを下げる必要があるのに、それができない場合はどうなるでしょうか?
そう、巨大な精算が起こるでしょう。
ブロックチェーンが非常に混雑していて、トレーダーがレバレッジを簡単に下げることができない場合、ポジションを持ち続ける人/ポジションを清算する人も清算された担保に入札するのに問題があります。3月12日(ビットコインの大幅下落が起きた日)の再来になるかもしれません。
Jain氏によると、DeFi系仮想通貨は価格のボラティリティ増加によってレバレッジ取引が大量に強制決済され、今年3月のビットコイン大暴落のような大幅下落を発生させる可能性があるのだという。
一方イーサリアムは、その根本の問題点となっているブロックチェーンの混雑を解消するためのアップデートを近々行う予定だ。
アップデートにちょって最悪の事態を免れることはできるのか、市場の注目が集まっている。
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この記事は、NewsBTCの「Top VC Fears DeFi “Black Thursday” Redux Is Possible as Ethereum Congests」を参考にしています。