Western UnionがリップルのxRapidをテスト
160年以上の歴史を持つ国際金融会社Western Union(本社:米コロラド州)は、リップルの送金システムであるxRapidを用いた送金の導入に向け、テストを開始しました。
Western Union社は日本とも深く関わっており、セブン銀行、ファミリーマートのFamiポート、そして大黒屋などにサービスを提供しています。
2018年に入ってからリップルは既に多くの企業と提携を結んでおり、中国の電子決済大手のLianLianやドバイに本社を置くUAE Exchangeを始め、その数は100以上に上ります。
Western Union社CTOのSheri Rhodes氏は、リップルの技術を導入することで「取引と決済の高速化や、運転資本の最適化が図れる」としています。これまで多くの金融機関が導入を検討しているxCurrent(XRPを使わない送金)ではなく、xRapid(XRPを使う送金)の導入を検討しているという点で、今回のWestern Unionとの提携は画期的なものと言えそうです。
xCurrentとxRapidの具体的な違いは?
リップル社の提供する送金技術は大きく2種類、xCurrentとxRapidがあります(正確にはxViaと呼ばれるものもありますが、こちらはリップルネットワークに接続するAPIのようなものです)。
簡単にxCurrentとxRapidの違いを説明すると、前者はXRPを使わず、後者は使います。が、これだけだと分かりにくいので、以下でさらにいくつかの具体的な違いを紹介します。
xCurrent
・銀行間で瞬時に国際送金決済を完了し、認証を行うためのエンタープライズソリューション
・多くの金融機関はこちらを採用
・高速決済できるリップルネットワークのメリットを活用できる
・XRPは使用しない
xRapid
・新興市場においてサービスを提供する送金会社を念頭に置き、送金時の流動性コストの最小化を目指すプロダクト
・今回Western Unionはこちらを導入予定
・高速決済可、XRPを使用するため手数料削減可
・XRPを使用
こうして見ると、少なくとも現段階では、xCurrentの方がxRapidより広い範囲をカバーする形になっているようです。
コインパートナーの見解
今回の提携はリップルにとって大きな後押しとなるでしょう。2018年に入ってからの一連の提携・導入報道を経て、リップル(リップルネットワーク)の実用化が非常に近いところまでやってきているように感じられます。
2月の上旬にかけての暗号資産(仮想通貨)市場全体の冷え込みの煽りを受けて、リップルの価格も一時60円付近まで下落しましたが、その後は安定的に上昇を続けており、このまま順調に提携や実用化が進む流れが続けば、再び価格に大きな伸びが見られそうです。
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