2025年5月、米国の主要な銀行規制当局である通貨監督庁（OCC）、連邦準備制度理事会（FRB）、連邦預金保険公社（FDIC）は、規制下の銀行が仮想通貨の取引および保管サービスを提供することを正式に許可しました。
これは、従来の金融機関とデジタル資産の統合を加速させる重要な政策転換です。
米国銀行の仮想通貨取引・保管が正式に解禁
OCCの新たな解釈書：銀行による仮想通貨サービスの明確化
2025年5月8日、OCCは「解釈書1184」を発表し、全国銀行および連邦貯蓄協会が顧客の指示に基づいて仮想通貨の売買および保管を行うことができると明確にしました。
また、これらのサービスを第三者に委託することも認められていますが、適切なリスク管理が求められます。
これにより、銀行は以下のようなサービスを提供できるようになります。
・仮想通貨の売買執行
・資産の保管および記録管理
・評価および税務報告
・法定通貨と仮想通貨の交換
FRBとFDICの方針転換：事前承認要件の撤廃
FRBとFDICも、従来の仮想通貨関連活動に対する事前承認要件を撤廃しました。
これにより、銀行は適切なリスク管理体制を整えた上で、仮想通貨関連サービスを提供できるようになります。
政治的背景：トランプ政権の仮想通貨政策
この政策転換は、トランプ大統領の仮想通貨に対する積極的な姿勢と一致しています。
2025年1月、トランプ大統領は「デジタル金融技術における米国のリーダーシップ強化」に関する大統領令を発令し、仮想通貨の戦略的備蓄の創設を指示しました。
これにより、ビットコインやイーサリアムなどの主要仮想通貨を国家戦略資産として位置づける動きが進んでいます。
今後の展望と課題
銀行による仮想通貨サービスの提供が正式に認められたことで、仮想通貨の普及と金融システムへの統合が加速することが予想されます。しかし、以下のような課題も残されています。
・仮想通貨の価格変動リスクへの対応
・マネーロンダリングやテロ資金供与対策の強化
・顧客資産の保護とセキュリティ対策
これらの課題に対処するため、規制当局と金融機関の連携が重要となります。また、国際的な規制調和も求められるでしょう。
変動が予想される注目コイン
ビットコイン（BTC）
理由
米国が「戦略的備蓄資産」としてビットコインを位置付ける動きもあり、銀行による保管・取引の開始は、法定機関による需要拡大に直結します。
影響
機関投資家による購入増 → 価格上昇要因と見られます。
下図は直近24時間の日足BTCチャートです。
イーサリアム（ETH）
理由
スマートコントラクトを用いた金融サービス（DeFi）との連携が進んでおり、銀行がステーキングや保管サービスを提供する可能性があります。
影響
DeFi連携拡大とエンタープライズ用途増 → 高評価されやすいです。
USDC（USD Coin）
理由
銀行が取り扱う可能性が高いステーブルコイン。監査体制が整っており、法定通貨とのブリッジとして最適です。
影響
銀行間決済やB2B送金用途での需要が増加します。
XRP（リップル）
理由
銀行送金に特化したプロジェクトであり、今回の動きにより再評価される可能性。特に米国外の銀行が参入した場合の波及効果が期待出来ます。
影響
SECとの係争が終結済みであれば、利用拡大の見込みがあります。
Chainlink（LINK）
理由
銀行がDeFiや資産トークン化に関わる中で、価格フィードやオラクルが必要とされます。
影響
裏方ながら需要急増が想定されます。
Polygon（MATIC）
理由
企業向けスケーラブルなソリューションが多く、銀行業務への導入も進んでいます。ETHとの互換性がありつつ手数料が低いからです。
影響
B2C向けアプリケーション開発での採用が増すでしょう。
まとめ
米国の銀行による仮想通貨サービスの解禁は、世界の金融業界に大きな影響を与えると考えられます。
日本においても、金融機関が仮想通貨サービスを提供する動きが加速する可能性があります。
しかし、日本の規制環境や顧客保護の観点から、慎重な対応が求められます。
金融庁や日本銀行は、米国の動向を注視しつつ、日本独自の規制枠組みを検討する必要があるでしょう。
また、仮想通貨の普及に伴い、消費者教育やリスク啓発の強化も重要です。
金融機関は、顧客に対して適切な情報提供を行い、健全な市場形成に寄与することが求められます。
今後、日本が仮想通貨分野で国際競争力を維持・強化するためには、柔軟かつ先進的な規制対応と、イノベーションを促進する環境整備が不可欠です。
仮想通貨BTCの買い方
国内取引所bitbankでの購入手順（買い方）
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国内取引所bitbankでの買い方
今回は国内取引所のbitbankでBTCの買い方を紹介していきます。
- 国内取引所のbitbankで口座開設します。
- 日本円を入金します。
※必ず入金の際は自分名義宛の口座に、自分名義の口座から振込する必要が有ります。 - bitbankでBTC/JPYからBTCを購入します。
基本的に、どの国内仮想通貨取引所でもBTCの買い方は同じです。
今回は bitbankでの手順を紹介します。
1.口座開設をする
まずは、仮想通貨取引所で口座開設をしましょう。
多くの取引所は、最短10分で本人確認を含む口座開設申請の手続きが完了するので、必要な書類とメールアドレス、そしてその取引所用のパスワードを用意して開設しましょう。
口座開設の手順は、以下の通りです。
- bitbankにアクセスし、「口座開設」をクリックします
- メールアドレスとパスワードを入力して、アカウントを作成
- 本人確認書類（運転免許証、パスポートなど）をアップロード
2.日本円を入金する
①入金を選択します。②JPYが日本円を入金するときに選択する項目なので、JPYを選択。
③対応する銀行名や口座番号、自身の名前等が一致しているかを画面をみて確認しながら、振込入力をしてください。
※取引所に入金する際は必ず自身の名前と送金元の振込の名義が一致しているかを確認して振込をしてください。
誤入力や他人名義からの振込をしてしまった場合は取り消し手数料がかかります。
口座開設が完了したら、取引所に日本円を入金します。ホームページ右上にある「資産管理」より「日本円入金」をクリックしましょう。
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購入が完了すると、取引所のウォレットにトークンが反映されます。
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