調査対象となった米世帯の約4分の1が、仮想通貨/NFTを購入したことがあると回答。
スポーツファンは仮想通貨/NFTに対する関心が高く、熱心なスポーツファンの6割近くに購入経験があった。
スポーツファンとデジタル資産の密接な関係
米シートン・ホール大学がこのほど発表した調査結果によると、米世帯の24%が過去に仮想通貨かNFT、あるいはその両方を購入したことがあるという。
また、スポーツファンがいる世帯のほうがデジタル資産を購入したことがある割合が高く、熱心なスポーツファンは57%、非スポーツファンは11%と、5倍近くの差があった。
デジタル資産の購入経験があるカジュアルなスポーツファンの割合は20%だったため、スポーツへの関心が高いほど、仮想通貨/NFTへの関心も高いと言える。
年齢別に見ると、デジタル資産売買への参加経験は若い世代で多く、18~34歳は42%、35~54歳は29%、55歳以上ではわずか7%となった。
性別で見ると、約3倍の差がついており、男性は37%、女性は13%だった。
スポーツファンがNFTを保有する理由は?
調査対象者に仮想通貨とNFTのどちらを購入したことがあるか尋ねたところ、全体・スポーツファン・非スポーツファンいずれのカテゴリーでも、仮想通貨取引経験者の割合が上回った。
しかし、NFTのみを購入したことがあるスポーツファンの割合(37%)は非スポーツファンの割合(8%)と比べて非常に高く、スポーツファンはNFTに対する関心が比較的高いことがうかがえる。
多くのスポーツチームがNFTやファントークンの所有者に様々な特典を付与しており、特典目当て、あるいは純粋にチームを応援するために、ファンはNFTやファントークンを購入しているようだ。
ファンの間で最も価値があると考えられている特典はプレミアムシートへの無料アップグレード(58%)であり、それに公式グッズの割引(49%)、組織運営に関する決定に意見やフィードバックを提供できる(46%)、試合終了後にフィールドやコートを歩ける(45%)、チケットを取引・販売可能なデジタルカードに変えられる(40%)が続く。
シートン・ホール大学教授のチャールズ・グランサム氏は、「この数字はNFTがリーグにとってファン体験を向上させるための格好の材料であることを示しているように思われる」とスポーツにおけるNFTの活用可能性について語った。
調査は2022年5月5日から同月9日にかけて、米国の成人1514名を対象に実施された。
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