一晩で10万円の暴落

9日11時現在のビットコイン価格は825,847円。前日同時刻と比べて-10.37%の暴落を見せた。

週末から一転、朝目覚めて驚愕した人も多いのではないだろうか。

ドル円・石油・日経株価全てが暴落した波乱の週明けとなったが、暗号資産(仮想通貨)もまた暴落を見せた

5日から紫線(97.5万円)付近で膠着状態を見せていたビットコインは、8日に入り一時的に価格を上げた。

ドル建てチャート4時間足の雲を抜けることが予想され強気目線が相場を漂った

しかし結果として高騰は一時的なものとなり、その後ずるずると価格を下げていく

昨日の正午頃から4時間足の雲下限に差し掛かり反発が期待されたが、8時間ほど経過しても上昇の色が見えず、夜9時に再び下落を始めた。

そして一晩で10万円(10%)の暴落へと至った。

現在は青線(84万円)、さらに正確に言えば8000ドルを目安に反発を見せている。

しかしこれが押し目だという判断は現状難しいかもしれない。

(参考 TradingViewのBTCJPYチャート 1時間足)

暴落の原因(筆者の見解)+今後のシナリオ

情勢を加味するならば、コロナの影響が欧米に深刻な被害を及ぼしていることが気になるだろう。

しかし非中央集権的な暗号資産(仮想通貨)においては、そうした各国の情勢はチャートにあまり影響を及ぼさないのではないかと考える。

また為替など他の投資対象の影響もあまり受けないだろうと考える。

むしろ世界不安の中で「安全資産」との位置付けも囁かれるビットコインは価格を挙げていきそうなものだ。(金の値段は上昇を見せている。)

これに関しては以前の筆者の記事において記載の通り、ビットコインの信用性が金に比べて十分に足りていないことが考えらえる。

【ビットコイン】 NYダウ暴落とビットコインの関連はいかに? 半減期を手前にした長期上昇トレンドは終焉が近い可能性大。
 

では何故ここまでの暴落を見せたのだろうか

個人的にはOI(建玉)が如実に物語っていると思う。

そもそも一昨日の段階でOI(未決済建玉)は高水準にあった。

さらに言えば、4時間足上限の段階でロングOIは限りなく高い水準であった。

つまりこの段階で4時間足の上抜けは、新規ロング注文による上昇インセンティブがない限り考えられない状況であった。(ショートポジションが多ければ、損切りなどによる上昇インセンティブも存在したが、それが少ない状況だった。)

そういった状況の中で、4時間足の下限まで価格は下がっていく

さらに下限まで来た段階で、ドル建てロング・ショートのOIがあまり変化しなかったことは大きな意味を持つだろう。

本来価格が下がれば、ロング層はロスカット・ショートは利確決済を行う。

しかし今回あまり変化しなかったということは、ロング層は更なる上昇に期待し、ショート層は更なる下落を予想するまさに一触即発の状況だったというわけだ。

そして注意するべきは、最初に述べた通りロングOIの方が圧倒的に多いということだ。

きっと4時間の雲抜けを期待し、雲の中でロングを入れてきたのだろう

さて今価格が上がった場合、ショート勢は損切りをするがその影響はあまり少ない。むしろ多大な影響を持つロング勢の利確や新規注文の攻防によって、価格はあまり変化しないだろう。

しかし少しでも価格が下がった場合、圧倒的に数が多いロング勢の損切り・影響力の少ないショート勢の利確によって、どんどんと価格は下がっていくことだろう。

こうした考えのもと相場全体も下に向かっていったと思われる。

いわゆるショートカバーの構図だが、今回はOI自体が高水準であったために長期間・大規模な暴落が形成されたのだろう

・今後の予想

押し目が形成されるのが、現在の8000ドルか、それより下の抵抗線である7800ドルか、もっと下の価格帯かという点で意見が分かれそうだ。

個人的には8000ドル or 7800ドルのどちらかでロングを入れたいと思っている。

(ここに記載された見解は著者のものであり、必ずしもコインパートナーの見解を反映するものではありません。すべての投資にはリスクが伴うため、意思決定の際には独自に調査を実施する必要があります。)

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