26日19時現在のビットコイン価格は1,010,714円。前日同時刻と比べて-4.4%を見せた。
NYダウの暴落が連日のニュースを騒がす中、ビットコインもまた下落の一途をたどる。
2月中旬から大きな暴落を3度経験し長期上昇トレンドの終焉が予感されるビットコインは、20~23日にかけて短期的な上昇を見せた。
しかし24日に状況は一変。20日暴落時の高値を超えることなく-2%程度の下落を見せる。
するとその後、勢いはとまらず徐々に価格を下げオレンジ線(106.8万円)・黄緑線(103.7万円)を下抜けし、現在は黒線(99.5万円)に接近する値動きを見せている。
(参考 TradingViewのBTCJPYチャート 1時間足)
・上昇のシナリオ
今回の下落を経て、これまでの長期上昇トレンドにストップがかかったことだろう。
すでに長期的な上昇トレンドトレンドは下抜けが確認されており、現状半減期バブルに期待するのは冷静な判断とは言えないだろう。
しかし短期的には上昇の確率・期待値は高いことが見込まれる。
今回の下落でショートを仕込んだ層は、黒線を目安に利確をすることが考えられる。
仮に今後黒線の下抜けが確認できない場合、早めの利確が殺到し一時的に黄緑線まで上昇する可能性は高いだろう。
・下降のシナリオ
長期的な下降も視野に入れたいところだ。
長期的上昇の終焉が認知されれば、現物ロング層の利確を促すことにもなるだろう。
大規模に資金が動く可能性もあるだろう。
しかし現時点でのショートは早いかもしれない。
上記「上昇のシナリオ」の通り、ショートの出来高が溜まった直近では一時的に上昇を見せる可能性は高い。
そのタイミングで押し目売りを行う戦略が良いと考えられる。
・筆者の見解
一般的に、為替が不安定になれば安全通貨である暗号資産(仮想通貨)に資産が流入するなどと考察される。
事実コロナウイルスの影響を受けた2月頭の上海市場、下落が確認された10:30と共にビットコイン価格が急上昇した。(正確にはその30分後に急落を見せた。)
資金がどこに移動するのかを考える点で、当然暗号資産(仮想通貨)は1つのオプションだろう。
しかし個人的には、今回のダウ暴落で暗号資産(仮想通貨)はあまり影響を受けないのではないかと考えられる。
まず第一にダウ暴落が数日以内に収束する可能性が考えられる。今回の暴落を世界的な不景気のスタートと断定し、暗号資産(仮想通貨)に資金を移動させるのはいささか先走った行動だと考える。
また仮に、不景気の開始であったとした場合、安定性に担保がなくリスクを伴う暗号資産(仮想通貨)に資金が流入する可能性は低いと考える。
むしろ価格の安定した金などが主力の安全資産だと考えらえる。
無論暗号資産(仮想通貨)が新時代の安全通貨であることは否定できない。しかし現時点では不安も残る。
この点において、為替市場を根拠にしたビットコイン相場分析はあまり功をなさないと考えている。
為替の動きはあくまで参考にとどめておいて、判断の拠り所はチャートに求めるが吉だと個人的には思っている。
チャートによる分析は上記シナリオに記載の通り、短期的な急騰に期待、長期的な動向は様子見といったところだ。
(ここに記載された見解は著者のものであり、必ずしもコインパートナーの見解を反映するものではありません。すべての投資にはリスクが伴うため、意思決定の際には独自に調査を実施する必要があります。)
\無料アプリを使って/
投稿日時:
著者: CoinPartner 編集部 CoinPartner