9月15日、イーサリアムの大型アップグレードである「マージ」が無事完了し、時価総額2位の仮想通貨はPoSに移行した。

これにより、時価総額トップ50の仮想通貨のうち、PoWを使用する銘柄はわずか7銘柄となった。

上位50銘柄中6銘柄のみがPoWを使用

かつてはビットコイン(BTC)とイーサリアム(ETH)という仮想通貨を代表する二つの銘柄が採用していたプルーフ・オブ・ワーク(PoW)システムだが、イーサリアムがプルーフ・オブ・ステーク(PoS)に移行したことで、「PoWの時代」は一区切りを迎えたと言っていいかもしれない。

実際、時価総額で上位50銘柄に入る中規模の仮想通貨はPoSを採用しているものが多くPoWを利用するコインはわずか7銘柄となっている。

上位10銘柄まで限定すると、PoWを利用する仮想通貨はビットコイン(BTC)とドージコイン(DOGE)のたった2銘柄だ。

ドージコインの次には、時価総額18位のイーサリアムクラシック(ETC)、22位のライトコイン(LTC)、26位のモネロ(XMR)、29位のビットコインキャッシュ(BCH)が続き、トップ50ギリギリの49位にビットコインSV(BSV)がランクインしている。

PoW型仮想通貨の時価総額はいまだ仮想通貨全体の4割ほどを占めているが、その9割以上はビットコインのものとなっている。

8年前、PoW型仮想通貨は時価総額の上位を独占していた。PoWには環境への負荷が高いという批判がある一方で、PoSには仮想通貨の流動性を低下させるデメリットがあるという指摘もある。

このままPoSの優位性が上がっていくのか、PoWの巻き返しがあるのか、または新たなシステムが台頭することになるのか。今後の展開に注目が集まる。

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