【相場分析】今週のビットコイン価格の展望|110,000ドルの壁を突破できるか、横ばい相場の行方


gohara
ニュース相場分析

こんにちは、コインパートナーです。7月7日週のビットコイン(BTC/USDT)相場分析と展望をお伝えしていきたいと思います。

先週のビットコインは一時105,000ドルまで下落してものの、108,000ドル〜110,000ドルのレンジでの推移が続き、明確な方向感を欠く展開となりました。取引高の低下と共に、市場参加者は様子見姿勢を強めています。今週は米国の重要経済指標の発表が控えており、これらのイベントが膠着状態を打破するきっかけとなる可能性があります。特に110,000ドルの心理的節目を突破できるかが、今後の相場展開を占う上で重要なポイントとなるでしょう。

ビットコインテクニカル分析

BTC/USDT4時間足チャート

今週のショートエントリーポイント

今週のロングエントリーポイント

現在のビットコインはテクニカル的には緑の並行チャネル上限を突破した後にチャネル上限をサポートとしてレンジ形成している形です。チャネルをすでに上抜けしているため、基本的にはロングが優勢と見ています。もしチャネル内に押し戻される場合に注目すべきは106,500ドルにあるサポートラインです。6月末には何度もサポートとして機能した価格帯のため、チャネル内に戻されたとしても106,500ドルを割らない限りはロングが優勢です。106,500を下回ると104,000ドルまでの調整が予想されます。

RSIは日足、4時間足ともに中央値付近に位置しているためこの様子からも方向感を探る展開が続いていることが分かります。上値は110,000ドルに位置するレジスタンスゾーンで3度押さえつけられているため、上値ブレイクするためには110,500ドルを明確に突破し出来高を伴う上昇が必要です。110,000ドルのレジスタンスを突破できるか、もしくは106,500のサポートを割った調整局面に入るかどうかが今週の注目ポイントです。

以上の観点から今週のエントリーポイントを定めるとすると、上昇シナリオの場合は110,500ドルを上抜け定着後にレジサポ転換確認のリターンムーブからロングが理想です。一方、106,500ドルのサポートラインを割れてくるような場合は103,000-104,000付近のサポートゾーンまでの下落をターゲットとしてショートも有効です。

今週の注目指標

今週は米国の重要イベントが控えており、ビットコイン相場に影響を与える可能性があります。

7月9日(水)27:00(日本時間7月10日午前3:00)

FOMC議事要旨公表

・6月17-18日に開催されたFOMC会合の詳細な議論内容が公表されます
・金融政策の方向性や政策委員会メンバーの見解の相違点が明らかになります
・今後の利下げタイミングや経済見通しに関する詳細な議論が注目されます
・タカ派的な内容であればドル高・ビットコイン安、ハト派的な内容であればドル安・ビットコイン高の要因となる可能性があります

FOMC議事要旨は、政策声明文よりも詳細な情報が含まれているため、市場参加者は今後の金融政策の方向性を探る重要な手がかりとして注目しています。特に、インフレ懸念と経済成長のバランスについての議論内容が、今後のビットコイン相場の方向性を占う上で重要となるでしょう。

今週の注目の注文ポイントについて解説します。

理想のロングシナリオ展開
  • エントリー
    110,500突破後に110,000ドル付近で買い注文
  • 利益確定
    113,000USDTで部分利確
  • 損切り
    109,000USDT下定着で損切り
理想のショートシナリオ展開
  • エントリー
    106,500割れ後に106,500ドル売り注文
  • 利益確定
    103,000USDTで利確
  • 損切り
    108,000USDT上定着で損切り

相場一言アドバイス

CPI発表でビットコインが動く?インフレ指標と相場の意外な関係

ビットコインは中央銀行と無関係な「非中央集権の資産」として知られていますが、現実にはアメリカの経済指標、とくにCPI(消費者物価指数)の影響を強く受ける資産になっています。CPIとは、モノやサービスの価格変動を測るインフレ指標で、FRB(米連邦準備制度)の金融政策の判断材料として最も重視されるデータのひとつです。

なぜビットコインに影響があるのか。それは、CPIが高ければ「インフレが加速している」と見なされ、FRBが利上げを強める可能性が高まるからです。金利が上がると市場からお金が引き上げられ、株式やビットコインといったリスク資産は売られやすくなります。逆に、CPIが予想を下回ると「利上げの必要がない」と判断され、ビットコインが買われる展開になりやすいのです。

実際、近年のCPI発表直後はビットコインの価格が急騰・急落するケースが頻発しています。重要なのは「数値そのもの」だけでなく、「市場の予想との差」です。予想より高いか低いかによって、トレーダーのポジションが一気に傾くため、CPI発表は“指標ギャンブル”のようなリスクの高い時間帯になります。

CPIは毎月発表されるため、ビットコイントレーダーにとっては定例の“警戒イベント”です。発表前後はポジションを軽くする、あえてノートレードでやり過ごすなど、リスク管理を徹底することが大切です。チャートだけでなく、経済指標にも目を向けることで、より戦略的なトレードが可能になります

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投稿日時: 2025/07/08 17:07
著者: CoinPartner編集部 gohara

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