「Ginco」というウォレットを知っていますか?安心と信頼の数少ない日本産の暗号資産(仮想通貨)ウォレットです
Mt.Goxやcoincheckの暗号資産(仮想通貨)流失事件があったように、取引所に暗号資産(仮想通貨)を置きっ放しにすることは大変危険です!
少しでもリスクを下げたい方は、ウォレットを使用するようにしましょう。
今回は、そんなウォレットの中でもコインパートナーがオススメするGincoをご紹介したいと思います!
目次
「Ginco」は、日本企業からリリースされた、暗号資産(仮想通貨)のクライアント型モバイルウォレットです。2018年4月24日にビットコインに対応させると同時に、本格リリースされました。暗号資産(仮想通貨)を真の意味で”所有”することを目指して開発されています。
「そもそもウォレットって何?」という方は、下の記事をご覧ください。ウォレットは「暗号資産(仮想通貨)を保管する財布」とよく例えられます。
「ウォレットを使ってみたいけど、どう使うのかが分からない」コインチェックのハッキング騒動があったから、自分の暗号資産(仮想通貨)は安全な場所に保管したいけど、どうしたらいいか分からない。そんなあなたに朗報です。この記事を読めばウォレットの仕組み、種類、通貨別おすすめウォレットなどを短時間で知ることができます。そして、ウォレットを利用し自分の暗号資産(仮想通貨)を安全に保管することが出来るようになります。また、セキュリティを大幅にアップさせる暗号資産(仮想通貨)を安全に保管する4つのコツも紹介していきます!ウォレットのことをしっかりと理解し、自分の資産を安全に保管しましょう!目次そもそも暗号資産(仮想通貨)ウォレットとは?ウォレットの種類一覧ウォレット作成のメリットウォレット作成の注意点通貨別のおすすめウォレット【セキュリティ大幅アップ】暗号資産(仮想通貨)を安全に保管する4つのコツ!まとめそもそも暗号資産(仮想通貨)ウォレットとは?ウォレットとは文字通り暗号資産(仮想通貨)の「財布」であり、暗号資産(仮想通貨)の保管ができ他のウォレットに送金したりすることができます。秘密鍵と公開鍵ウォレットとは秘密鍵と公開鍵と暗号資産(仮想通貨)アドレスを管理するものです。秘密鍵とは約70桁の数字とアルファベットをランダムに選んだ文字列のことです。桁があまりにも大きいため他人とは絶対に被らないというのがポイント!その秘密鍵から公開鍵、そして公開鍵からアドレスが作られるのですが、秘密鍵が他人に知られてしまうと勝手に送金されてしまう可能性があるため絶対に知られてはいけません。そのためウォレットについて考える時には秘密鍵を誰が保持しているかというのが重要になります。(詳細は後ほど)コールドウォレットとホットウォレットウォレットはネットに繋がっているホットウォレットとネットに繋がっていないコールドウォレットの二つに大きく分けられます。ネットに繋がっているホットウォレットは取引を頻繁にする人にとっては便利ですが、インターネット経由でハッキングされたりウイルス感染するリスクがあります。一方ネットに繋がっていないコールドウォレットはすぐに取引は出来ないものの、ハッキングリスクはほぼ0と言えるでしょう。ウォレット比較の時の重要な視点秘密鍵を誰が持っているのかウォレットがネットに繋がっているのかどうか
既存の有名なウォレットのほとんどは海外でリリースされたものです。そんな中Gincoは、2017年12月21日にできた日本のベンチャー企業「株式会社GInco」によってリリースされたのが「Ginco」です。
CEOである森川夢佑氏のtwitterを見ていただければ分かる様に、運営陣とユーザとの距離が近く、質問や意見に素早く日本語で対応してくれるのも、国産ウォレットならではと言えるでしょう。
公式サイトに5月9日現在記載されているGincoの対応通貨は12銘柄となっていますが、実際は17銘柄で、下記のようになります。
以下は5月3日に新しく追加されたものです。
イーサリアムやビットコインはともかく、上記の17銘柄を見ると、決して知名度や時価総額が高いものが選ばれているわけではないということが分かります。今後はLitecoin、Monacoin、Ripple、NEO、Liskなどの追加を予定しており、大きな成長が見込める通貨から、既にある程度成長している通貨と、幅広く対応することとなります。
Gincoはこれまで、Bitcoin、Ethereum、BitcoinCashを無料でプレゼントして話題になりました。これはAirDropといいユーザがGincoの宣伝ツイートを行うことで、Gincoからユーザに暗号資産(仮想通貨)をプレゼントするという広告の一種で、決して怪しいものではありません。今後も取り扱い通貨が増える時や大型アップデートの際にAirDropが行われるかもしれないので、公式情報を要チェックですね。
他の有名なウォレットの例としては、Copay、Bread、Coinomi、My Ether Walletなどが挙げられます。
それぞれのウォレットに良いところ悪いところはあるのですが、ここではGincoが他のウォレットに対して、優れている点をご紹介します!
前述の通り、Gincoは日本の企業である株式会社Gincoによってリリースされました。故に、基本言語に日本語が使われています。
多くのウォレットは日本語対応していない、もしくはしていても違和感のある日本語であることがほとんどです。暗号資産(仮想通貨)の送金は、ミスしてしまうと基本的に取り返しがつきません。だからこそ、読みなれた日本語で直感的に操作できるのはとても嬉しい要素ですね!
AppStoreはGooglePlayなどと比べ、アプリとしてリリースするための審査が困難と言われています。Copay、Bread、CoinomiはiOS版がリリースされていますが、有望で初心者でも使いやすいウォレットアプリは少ないというのが現状です。そんな中で、Gincoは、iOS対応かつ日本人にとって非常に使いやすいウォレットとして、広く使われていくことが予想されます。
Gincoは、秘密鍵をサーバで管理せず、それぞれの端末のストレージに保管させるクライアント型のウォレットです。
クライアント型ウォレットとは、秘密鍵と呼ばれる、ご利用者様一人ひとりに割り当てられる資産の認証コードを、開発会社のサーバ内にて集中的に保存しないタイプのウォレットのことです。すなわち、資産を完全にコントロールする権利を、ウォレットの開発会社でなく、ご自身の手元で管理することができます。
クライアント型ウォレットは、集中型ウォレットやウェブウォレットと異なり、外部からのハッキング等によって資産を失うリスクが低いのが特徴です。そのためご利用者様は暗号資産(仮想通貨)を安全に管理することができます。
また、クライアント型ウォレットではご利用者様同士で直接送金を行うことができるため、取引所等から送金を行うよりもスムーズかつ安全に行うことができるのも大きな特徴です。
Source: https://ginco.io/
coincheckのNEM流失事件は、顧客の秘密鍵をcoincheckが一元管理していたことが故に、あれほどまで大規模な被害が生まれてしまいました。
そうしたリスクを回避するために、秘密鍵は自分で管理することが大切です。
ここまでの優れた点は実はBreadにも共通のものが多いのですが、Breadとの大きな差異として、Breadがビットコインのみを取り扱っているのに対して、 Gincoは多くのアルトコインも幅広く扱っていることが挙げられます。代表の森川氏はtwitterで「それぞれの通貨の特徴や思想を阻害することなく一つのウォレットに統合していきたい」と述べており、それぞれの通貨の良いところを生かしたサービスの展開が期待されます。
Gincoをインストールしているスマートフォンが紛失や故障によって利用できなくなった場合、物理的に入出金ができなくなってしまいます。もちろん、そうした場合の対策として、バックアップを取ることが推奨されています。後述する「Gincoの使い方」中の、「バックアップ設定」を必ず行う様にしてください!
モバイルウォレットはその名の通り、モバイル、スマートフォンのストレージ内にその暗号情報を保管します。いくらGincoが完璧なシステムだったとしても、もしお持ちのスマートフォンにウイルスが侵入していたり、ハッキングされていたりしたら、結局そのセキュリティは意味を成さず、秘密鍵は簡単に盗まれてしまいます。常日頃からスマートフォンを安全な状態に保つ様にしましょう。
Copay、Bread、My Ether Walletなど、暗号資産(仮想通貨)ウォレットは大抵、そのソースコードを公開しています。そうすることで、顧客から受け取った暗号情報などが不自然に扱われていないことを証明するのですが、Gincoはそれを公開していません。故に、内部不正の可能性が常にぬぐいきれません。しかしながら、これは一概に悪いと言えることでも無いのです。
どういうことかと言うと、現在、Gincoと同様にCoinomiもソースコードを非公開にしています。かつてCoinomiがソースコードを公開していた時に、それを利用した悪意ある人によってCoinomiそっくりのシステムが作られ、そこを間違って利用したユーザが秘密鍵をごっそり盗まれると言う事件がありました。Coinomiはそういった事件の再発防止をするために最新版のソースコードを秘匿することにしたのです。
これは仕方がなく、当然ではありますが、Gincoは正式リリースは4月24日に行われたばかりであり、まだ比較的利用者も少なく若いウォレットであると言えます。今の所、目立った不具合は確認されていませんが、coincheckのNEM流失や、My Ether WalletのDNSサーバハッキングによる被害も安定していた時に突然起きたことです。ですので、そういった可能性が完全に0とは言い切れないことを知っておいてください。
Gcoinの優れた点や、注意すべき点についてお分りいただけたでしょうか?ここからは、iPhoneで実際にGincoに登録して、使用するための流れをご紹介します。実際にインストールしその優れた使用感を実感してみてください!
AppStore「Ginco」と検索し、GincoアプリをiPhoneにインストールしましょう。
誤って別のアプリをダウンロードしない様に注意して下さい。
アプリを開くと下の画面になるので、「今すぐ始める」を押しましょう。
ユーザ名を入力します。ここの登録名はさほど重要ではありません。
利用規約を熟読したら、「Gincoを始める」で始めましょう!
これでアカウントの作成は完了しました!
あらゆるウォレットや取引所を使うにあたって、基本のセキュリティに加えて追加で設定できるセキュリティがあったら、もれなく設定しておくことを推奨します。
トップ画面の右上の人のマークをタップすると、下の様な個人ページに移動します。
「セキュリティ設定」をタップすると、下の様な画面が開かれます。
「起動時に暗証番号を要求する」は必ず設定しておきましょう。
こうすることで、スマートフォンを盗られてもアプリは開かれず、勝手に送金されることはありません。
次にバックアップの設定を行います。バックアップの設定を行うことで、iPhoneが紛失・故障した際に、別の端末を使ってデータを復旧することができます。
先ほどの画面で「バックアップを実行」をタップして下さい。
紙とペンの用意が求められます。ここで「確認しました」を押すと、日本語で12個の単語が表示されるので、それを必ず、紙に順番通りメモして下さい。スクリーンショットや、端末上のメモ帳にメモするなどはほとんどセキュリティ上の効果を持ちません。端末が使えない状況を想定しているので、当然です。
これで端末を紛失した際、その12個の単語を使ってアカウントを回復することができる様になります!
Gincoのインストールと登録が済んだら、実際にウォレットとしての機能を使ってみましょう!
Gincoはあくまで現在はウォレットでしかなく、暗号資産(仮想通貨)取引がしたかったら取引所に一旦送金するしかありません。
今回は、コインパートナーが今最もオススメする取引所、bitFlyerを用いて暗号資産(仮想通貨)の送受信を試してみました!具体的には、ビットコインキャッシュをbitFlyer→Ginco、Ginco→bitFlyerという順番で送金しました。 他の通貨や、他の取引所、ウォレットでも大まかな手順は変わりません。
まだ取引所に登録できていないという方は、今すぐご登録ください!
bitFlyerの詳しい登録・利用方法はこちらの記事に分かりやすくまとめられていますので、ご参考ください!
暗号資産(仮想通貨)の取引は取引所でするしかないのですが、「しばらく交換する必要ないな」と思った時は、セキュリティのためにウォレットに移動することを推奨します。
今回は、bitFlyerで所持しているビットコインキャッシュをGincoウォレットにを送金します。
まず、Gincoを開き、横にスワイプして送りたい通貨を探し、「受け取る」をタップしてください。
すると、受け取り画面が現れ、QRコードと、その下にアドレス(画像では黒く塗り潰しています)が表示されます。これが、Gincoにおいて与えられた、ビットコインキャッシュの受信アドレスです。「アドレスをコピー」をタップして、別の場所に貼り付けられる状態にします。
次に、bitFlyerを起動し、入出金のページを開きます。
bitFlyerが取り扱っている通貨の一覧と、その所持数が表示されますので、今回送りたい通貨を選択します。今回はビットコインキャッシュを送ります。
この時、Gincoで選んだ通貨と、bitFlyerで選んだ通貨を必ず一致させてください。誤ると、正常に送金できなくなってしまいます。
送金量と手数料を設定します。ここでいう手数料とは、「bitFlyerが受け取る手数料」と、「マイナーに対して支払う報酬」のことを言います。手数料を多く払えば払うほど、送金が早く済むようになります。画像の状態では、マイナーに対して支払う報酬を0に設定しているため、かなり完了が遅くなることが予想されます。(実際に丸1日かかりました!)
続いて開かれる確認ページをよくみて、内容が誤ってないか確認できたら「出金を確定する」をタップしましょう。
最後に、不正送金防止のために二段階認証のコードを入力します。
これで、bitFlyerからGincoへの送金手続きが終わりました。
あとは、送金が完了するのを待つのですが、今回手数料を最低金額にしたところ、送金完了までにほぼ丸1日かかりました。送金が完了するまでは、その通貨はどちらのアドレスからも動かせない状態になります。急ぎの場合は手数料をある程度設定した方が良いと思います。
送金が完了すると、下のように取引情報が表示され、送金を確認することができます。
ちなみに、取引情報を開き、「詳細を見る」をタップすると、ブロックチェーンエクスプローラに移動します。ここで、取引情報がブロックチェーンにしっかり記録されたことが確認できます。
確認まで済んだら、bitFlyer→Gincoの送金は完了です!
基本はウォレットで保管しているのがセキュリティ上は安心なのですが、「そろそろ現金化したいなー」とか「別の通貨が今熱いらしいぞ」となる時があります。そうした別の通貨に交換したいときは、取引所に送金する必要があります。
基本的には取引所からウォレットに移動させた時と同じことをするだけです。実際にGinco→bitFlyerで試してみました!
まず、bitFlyerの受信アドレスをコピーします。Qrコードのマークをタップすると、
QRコードとアドレスが表示されるので、アドレスをタップしてみてください。上にCopied!と表示され、アドレスがコピーされました。
Gincoでビットコインキャッシュの「送金する」をタップして下さい。
QRコードリーダが起動しますので、右下の「アドレスの貼付け」をタップして下さい。ここで「ペーストに失敗しました」と表示が出る場合、bitFlyerのアドレスがコピーできていないので、上の手順をやり直して下さい。
アドレスの確認画面が開かれます。送りたいアドレスが間違っていなかったら、「次へ」をタップして下さい。
金額入力画面が開かれます。ここの手数料は先ほどの手数料表示とは異なり、マイナーに報酬として渡される分だけが表示されています。ちなみに、この金額はまともな速度で送信できる金額をGincoが算出して自動で表示しています。また、Gincoは送受信の手数料を取っていません!
今回は全額送りたいので、「全額」をタップして、送られる限りの金額に設定しました。
手数料と送金額が確認できたら、「送金する」をタップして下さい。
送金確認画面が開かれます。誤っていないか確認できたら、「Touch ID」もしくは「暗証番号」をタップして、その入力を行って下さい。
これで、送金手続きは完了しました。先ほどと同様に、完了までにはしばらく時間がかかります。
今回はGinco側の履歴にはすぐに反映されるので、確認してください。確認が済んだらGinco→bitFlyerの送金が完了です!
Gincoはこれから、続々と機能を追加することが予定されています。既に実装された機能として、ポートフォリオ機能の紹介をしたいと思います。
トップページ右上の、円グラフのマークをタップして下さい。
すると、上のような画面が開かれます。
これはポートフォリオ機能といいます。自分が持っている暗号資産(仮想通貨)を一覧で、同時に、数量・所有学・時価総額・変動率などを見ることができます。
Gincoは、ビットコインだけではなく、イーサリアムなど様々な暗号資産(仮想通貨)を保管することができる「マルチウォレット」です。なので、ポートフォリオ機能は必須とも言え、多くの通貨を同時に取引する人にとっては必須の機能であると言えます。
Gincoを利用する際、登録料・利用料・Gincoに払う送受信手数料などは全く必要ありません!
しかし、別のアドレスに通貨を送信するときは手数料がかかります。しかし、これはブロックチェーンの仕組み上最低限必要なものであり、Gincoが利益として得るためのものではありません。この金額は常に一定であるわけではなく、その時に送受信記録がブロックチェーンにきちんと記録されるために妥当な金額を、Gincoが自動で設定してくれます。その金額は下の画像のように表示されるので、事前に確認することができます。
上のQ&Aで述べたように、Ginco.incはGcoinの運営を通じて、一切の利益を得ていません。ではどこから運営資金を得ているのかと言うと、今は資本金の1000万円とファンドからの投資によって経営されています。そして、Ginco.incの今後の目標として、分散型取引所(DEX)の搭載、DAppsプラットフォームの搭載、法定通貨からの入金に対応すること、を挙げています。そうしたウォレットの外側のサービスで収益を得ることを目標にしていると考えられます。
現在対応しておらず、今後の対応予定にも含まれていない暗号資産(仮想通貨)のジャンルとして、匿名通貨が挙げられます。代表的なものでいうと、 MoneroやDASH、ZCashなどの通貨はブロックチェーン技術を利用しながら、その匿名性を保つ技術が利用されています。違法物売買の場であるダークサイト等で扱われていうことなどから、金融庁の定める暗号資産(仮想通貨)交換業者が扱える暗号資産(仮想通貨)の中に現在含まれていません。法規制が進んでいる日本で生まれたGincoがそういったグレーな通貨を扱う可能性は低いかもしれません。
2018年5月9日現在、GincoはiOSのみで公開されています。しかし、公式サイトのロードマップによると、「DAppsのプラットフォームの搭載と同時期にAndroid版をリリースします。」と明記されており、近い日には利用できる様になることが予定されています。
日本で生まれた暗号資産(仮想通貨)ウォレットGincoについて開設しました。ウォレットの運営は、取引所に比べて利益が少なく、それ故にしっかりしたものの数が少ないのが現実です。
そんな中、リリースされたGincoが国内暗号資産(仮想通貨)市場の中で大きな役割を担っていくことは容易に想像されます。
株式会社Gincoの今後の展望も含めて、要注目のウォレットです!