米連邦準備制度理事会は今日、金利は2023年まで0%近辺にとどまると発表した。 

この金利政策は、投資家をビットコインを始めとする仮想通貨へ引きつける可能性を持っている。 

ゼロ金利政策により投資家はビットコインに目を向ける可能性

米連邦準備制度理事会(FRB)は15日、2023年まで金利を0%近辺に維持する方針を明らかにした。 

米連邦準備理事会(FRB)は2日間の政策協議の最後に、アメリカがコロナウイルスの大流行による経済的な影響から回復するために、2023年までほぼゼロの金利を適用する可能性が高いと述べた。 

FRBのパウエル議長は記者会見で以下のように述べた。 

金利面については、労働市場の状況が委員会の雇用情勢判断と整合的な水準に達し、インフレ率が2%まで上昇し軌道に乗るまでは、現在の金利の目標レンジである0から0.25%を維持することが適当であると考えている。 

また合わせて、経済活動と雇用はここ数カ月で回復しているものの2020年1月の水準を大きく下回っていると述べた。 

アメリカでは失業率が依然として高く、サービス業と旅行業は特に大きな打撃を受けている。 

この低金利はアメリカ経済と仮想通貨業界に全体にとって何を意味するのか。 

経済的に困難な時期には、FRBは経済を活性化させるために頻繁に基準金利を引き下げてきた。 

この低金利は消費者や企業の借り入れコストの低下を意味する。 

しかし金利が低いと、投資家は金利の低い債券や債務ベースの金融商品などの利付投資に資金を投資する可能性が低くなる。 

Quantum Economics 社の副社長であるCharles Bovaird氏は、2020年の金利がこれほど低い状況では、投資家がビットコインのような非金利資産に投資する可能性があると語った。 

もし投資家が伝統的に金利を支払うことを理由に特定の資産に引き寄せられ、FRBの政策が金利を押し下げるとすれば、そうした投資家はその資産に資金を投入するインセンティブが少なくなる。低金利が続く環境では、株式や仮想通貨などの非金利資産への投資意欲が高まるだろう。 

コロナウイルスへの対応が米ドルの弱さを露呈したことで、伝統的金融の世界では、金やビットコインなどに注目が集まっている。 

先週、金とビットコインの価格の相関関係が記録的な高値に達し、デジタル通貨がより安全な資産になりつつあることを示唆している。 

低金利が雪だるま式の効果を生むなら、この動きは続く可能性がある。 

この低金利時代が新たなスタンダードになれば、現在の金融システムに対する国民の不信感はさらに高まるのではないか。 

と Charles Bovaird氏は語っている。 

このゼロ金利政策の継続にあたり、投資家はビットコインへ流れるのか。今後の注目すべき動きの一つだ。

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この記事はDecrypt「Fed’s Interest Rate Plan Could Push Investors to Bitcoin」を参考にして作られています。