FSB議長のランダム・クォールズ氏は、ステーブルコインによる決済システムの実現への協調を要請。
議長は、金融決済におけるステーブルコインの存在感は増す一方であり、健全で低コストのシステム導入は待ったなしの状況だと主張している。
FSB議長は、各国中央銀行に暗号資産(仮想通貨)決済による決済システムの速やかな進行を、サウジアラビアG20会議に向けて要請した。
金融安定委員会(FSB)議長、ランダム・クォールズ氏は、サウジアラビアのリヤドでのG20会議に先立ち、G20中央銀行総裁と財務大臣に書簡を送った。
その内容は、暗号資産(仮想通貨)への遅い対応と古い規制の見直しを求めるものだ。
昨年来のfacebookのLibra導入による影響で、デジタル通貨導入研究の必要性などがいっそう意識されてきた。
その一方で、中央銀行の既存権益を揺るがす暗号資産(仮想通貨)への警戒感も、特に金融大国を中心に根強く残る。
クォールズ議長が主張するのは、国境を越えた決済システムなどにおける、暗号資産(仮想通貨)を含むステーブルコインを利用するメリットの大きさだ。
ステーブルコインを、ブロックチェーンでのトランザクションを利用することで決済すれば、決済の速度・コスト・信頼性のもたらす恩恵は計り知れない。
遅れた決済システムしかない国では特にそうである。
つまり、ブロックチェーン技術を生かした決済システムを世界的に導入することで、世界経済の成長が見込まれ、金融システムの健全化につながるとクォールズ議長は主張するのである。
その証拠として、主なステーブルコインの時価総額や取引量は膨れ上がっている。
たとえばテザーは、米ドルとペッグしていることから、毎日500億ドルを越える取引量をほこっているのだ。
このように、ステーブルコインが金融システムの中ですでに重要な役割を果たしている中で、クォールズ議長は、各国担当者に、決済システムの進化に協調するよう要請した。
金融システムでのステーブルコイン利用はさらに増大するのはまちがいない。
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著者: CoinPartner 編集部 CoinPartner