中国が準備をすすめるデジタル人民元は世界の覇権を握る米ドルに挑戦し、世界の構造を変えるかもしれないと専門家は見ている。
アメリカが経済制裁を課している国から中国の存在感が強まっていきそうだ。
中国が開発を進める「デジタル元」は米ドルの世界的な支配に挑戦することになるだろうと専門家は見ている。
国際通貨基金(IMF)元チーフエコノミストのケネス・ロゴフ氏はCNNのインタビューに答え、「政府がバックについたデジタル資産はFacebookのリブラよりも大きなアメリカへの挑戦だ」との意見を述べた。
ロゴフ氏は「中国の通貨による国際市場が確かに存在するようになる」と指摘。
「先進国ではデジタル元を規制することができるが、中国とアメリカが政策に合意していない地域は多く存在する。アメリカが経済制裁を課している国から(デジタル元の流通が)始まるだろう」とした。
ロゴフ氏の見方はデジタル元の開発元である中国人民銀行と対照的だ。
中国人民銀行はデジタル元の使用は国内に限るとしており、国内で利用が進むモバイル決済サービスWeChatペイやアリペイの支配を弱めるのが目的としている。
しかし、ロゴフ氏は国内への導入期間が終われば海外での導入も始まるだろうと見ており、いくつかの国では米ドルの国際的な支配に挑戦したいはずだと分析している。
その中には武器や麻薬、サイバー犯罪の手口や個人情報などが取引される「地下経済」も含まれるかもしれないとした。
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著者: CoinPartner 編集部 CoinPartner