Facebook社の仮想通貨リブラは世界の構造を変える可能性を秘めている

Facebook社が2020年発行を目指している暗号資産(仮想通貨)リブラは世界の構造を変えてしまうかもしれない。

リブラについて話し合う公聴会がアメリカ議会で2日間にわたって行われ、4時間を超える質疑にリブラプロジェクトを率いるデイビッド・マーカス氏が答えた。ニューヨーク・タイムズが議論をまとめている

懸念されている問題は以下のいずれも重大なものばかりだ。

マネーロンダリング薬物などの違法な取引に使われるのではないか

プライバシー情報は流出しないか

・国家にのみ許された通貨を発行する権利を侵害しないか

基軸通貨(貿易や金融取引の際に基準として用いられる通貨)としてのドルの力が弱まるのではないか、など

また、リブラの運営を行うリブラ協会がスイスに置かれることでアメリカの規制が及ばない可能性があるのではないか、といった声も上がった。

スイスは金融において秘密主義の国として知られており、氏名の登録をせず番号だけで管理しているプライベート・バンクがあると言われ、たびたび映画や小説にも描かれてきた。

この秘密口座とそれを認める法律の存在はマネーロンダリングや脱税の温床になるとして国際的に批判されている

リブラ協会を監督するのがスイス当局である以上、いくらアメリカの議会で話し合い、規制を設けても無駄になるのではないかと議員たちは危惧しているのだ。

これに対しマーカス氏は、規制逃れの意図はなく、グローバルなデジタル通貨は国際機関の集まるジュネーブに置くべきと考えたと回答した。

これらの問題が議論されるのは、暗号資産(仮想通貨)が超国家的な存在となり始めたからだと言える。

国家や地域ごとに法律を定め、お互いの利権を争いあっていたのでは対処できないテクノロジーの進化が迫っている。

これからはこれまで以上に世界が密接につながりあい、暗号資産(仮想通貨)に対する規制や態度を共有することが必要となっていくだろう。

 

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