今後の仮想通貨価格を左右する最重要ニュースランキング(6/10~16)

今週はバイナンス関連のニュースによってBTCに資金が集中したことを筆頭に、今後の暗号資産(仮想通貨)市場に影響を与えそうなニュースが多く出そろった。

また、5位にランクインした「リップルを使った送金が過去最高に」や6位の「FaceBookが10億円の資金調達を達成!」など、暗号資産(仮想通貨)全体の盛り上がりを感じた1週間でもあった。

それでは1位からチェックしていこう!

1位|「アルトドレイン」BTCに資金が集中

 

バイナンス・ショックの影響を受け、アルトコインが急落し、ビットコインが日本時間15日、8600ドル(日本円で約93万円)を超えた。

今週一番の目玉となるニュースは、バイナンス・ショックだろう。

業界最大大手のバイナンスは14日、「ユーザー利用規約」を更新し、新たに「米国ユーザーへのサービスを停止する」との制限を加えた。

この制限は9月より実施されるもので、利用規約を遵守しないユーザーに対して、本家にて取引及び入金ができなくなるといった内容になっている。

バイナンスとしては、米規制を遵守した「Binance US」を設立するために米法を準拠する試みだったが、米国にユーザーを多く抱えるバイナンスによってアメリカからのアクセス制限がおこなわれた場合、アルトコインへの流動性に多大な影響が出るとの懸念が生じたことが、売却を促進させ、ビットコインへと資金が流入する要因となったようだ。


2位|Bitrexでも米国ユーザーを規制

暗号資産(仮想通貨)取引所ビットトレックスが、バイナンスに続いて米国のユーザーに対する規制を発表した。

米国シアトルに位置するビットトレックスは、14日のバイナンス・ショックに続き、15日に米国利用者向けの利用規約を更新し、該当の暗号資産(仮想通貨)は6月28日以降取引できなくなることを発表した。

今後、他の取引所も追随し、ドミノ効果が起こることも否めなくなってきた。

米国ユーザーへの規制に関する動向は、引き続きチェックしていくべきだろう。

3位|BTCが従来の安全資産を圧倒


米国の暗号資産(仮想通貨)マネジメントのグレイスケールは、米中貿易戦争が激化する中でBTCの安全性が円や金などの伝統的な資産に圧勝したと伝えた

5月10日に米政府は対中関税引き上げを発表。中国が報復措置に乗り出したことで株価は急落した。

こういった世界情勢に対する不安の強まりが、そういった相関性がない暗号資産(仮想通貨)に対し、安全資産としての需要が高まる要因になっている。

ビットコインが価値保存手段、もしくはデジタルゴールドとして一般的に受け入れられる日もそう遠くないかもしれない。

4位|バイナンスが米国進出を発表!


世界最大大手暗号資産(仮想通貨)取引所バイナンスが、米国市場に特化した取引所「Binance US」を設立することを発表した

バイナンスはこれまで、米国の不明確な規制を理由に米国ユーザーを対象とした取引サービスは行っていなかったが、世界経済の中心地である米国への事業進出を前向きに考えており、満を持しての進出だった。

しかしながら、この吉報の続報として、ユーザー利用規約を更新し、米国ユーザーに対して規制を行うことが報じられ、バイナンス・ショックが起こることとなった。

バイナンス・ショックは、ひとえにアルトコインの流動性を奪うものという悪い側面だけで捉えるべきものではなく、バイナンスの米法準拠に対する漸進的な取り組みとしての側面も同時に見ていくべきだろう。

5位|リップルを使った送金が過去最高に


「リップルネット」の送金数が過去最高記録になったことがわかった。

すでに200社の企業と「リップル・ネット」において事業を進めているRipple社は、2019年になってさらにその成長を加速させているという。

2019年第1四半期におけるクライアントのトランザクションによる送金数は、すでに昨年2018年度の全送金数を上回っており、非常に好調だ。

また、それと同じタイミングでブラジル支社の設立も発表された。

Ripple社は、南米における決済事業の需要にこたえるため、支社を立ち上げたとしており、ブラジルやアルゼンチンなどの南米国家における送金決済を2019年の主な事業方針としている。

6位|FaceBookが10億円の資金調達を達成!

[caption id="attachment_37275" align="alignnone" width="300"] Simon SteinbergerによるPixabayからの画像[/caption]

Facebookの暗号資産(仮想通貨)、Libraが多額の資金調達を達成したことがわかった。

13日、Facebookの暗号資産(仮想通貨)Libraが、VisaやMaster Card、Uberなどの企業から、1000万ドル(日本円で約10億8000万円)の資金調達を達成したが報じられた

Facebookが資金調達に乗り出したのは先月のことであり、約1ヶ月半で10億円集めたことになる。

スポンサーも著名な企業がならび、暗号資産(仮想通貨)に対する機関投資家の前のめりな姿勢が伺える。

来週にも、FacebookからLibraに関するホワイトペーパー公表が見込まれていて、目が離せない展開になっている。

仮想通貨の今後はどうなる?

ファンダメンタル的に良い1週間となり、ビットコインも100万円を久々に突破する展開となっている。

以下では暗号資産(仮想通貨)市場をテクニカル分析を用いて予想している。是非参考にして欲しい。

ビットコインの週間見通しは以下から!

リップルの週間見通しは以下から!