韓国中銀がCBDCのテストを完了したことが地元メディアの報道で明らかになった。

2段階に分けられた実験の中で、一部改善点も確認されたという。

韓銀がCBDCのテストを完了

韓国メディアの聯合ニュースが7日、韓国中銀が他国の異なる中央銀行デジタル通貨(CBDC)を連携させ、国境を越えた送金を促進するプログラムを開発・テストしたことについて報じた。

李昌鏞(イ・チャンヨン)韓銀総裁は9月に行われた講演で、韓銀がウォンのデジタル化に関する10カ月の実験を終えたことについて明らかにしていた。

このプロジェクトの間、同行はCBDCを利用してNFTを購入するテストも行ったという。

アメリカ、イギリス、EUなどの主要経済圏はCBDCの発行について模索しており、中国はすでに複数のテストを実施している。

韓国は昨年からCBDCのテストを開始し、1月までに2段階のうち1段階を完了していた。

李総裁は講演で、デジタル・ウォンに関するいくつかの決定には「トレードオフ」が必要であると説明している。

私たちは、様々な目標と期待を同時に満たすことのできる完璧な技術やCBDCの設計などは存在しないことに気づいた。

同氏は例として、「プライバシーを犠牲にしてコンプライアンスを改善する」という決定を韓銀が下したことを挙げている。

利点と改善点

聯合ニュースの報道によると、韓銀はCBDC関連の政策支援機能も集中的に検証し、仮想通貨を利用したマネーロンダリング及びテロ資金供与に対する監視システムを開発したという。

しかし、テスト中には一部改善事項も確認されている。

CBDCは1秒間に最大2000件の取引を処理できたが、処理の限界値に近づくほど、応答時間が遅れることがわかったという。

そのため、取引の短期的な集中や大量取引の処理が必要な少額決済システムへの適用には、システムの更なる改善が必要だと、韓銀は判断している。

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