リップル社のCEO(最高経営責任者)として業界にて名を馳せるBradGarlinghouse氏が、仮想通貨ビットコイン(BTC)の将来性について自身の見解を明かした。
BradGarlinghouse氏は、「ビットコインの環境に及ぼす影響」に強い懸念を示すとともに、「ビットコインマイニングが100%再生可能エネルギーの活用を実現した」場合、「その潜在能力を最大限に発揮できるだろう」との見方を主張した。
先日行われたインタビューにて、米リップル(Ripple)社のCEOを務めるBradGalinghouse氏が「仮想通貨ビットコインの将来性」について自身の見解を公表。これまで幾度となく「XRPとBTC」の対立構図が叫ばれてきただけに、リップル社CEOによるビットコインに対する最新評価に注目が集まっていた。
「リップルラボのCEOは、SEC訴訟の最新情報を共有しています。彼はまた、#Bitcoinマイニングがおよぼす環境問題への影響についても議論しています。」
WATCH: @bgarlinghouse, CEO of Ripple Labs, shares an update on the SEC lawsuit against the company. He also discusses the impact of #Bitcoin mining on the environment with @emilychangtv on @BloombergTV
— Bloomberg Crypto (@crypto) April 1, 2021
More on @crypto: https://t.co/cNKCy30xIc $XRP pic.twitter.com/KOUfZs218E
まずBradGarlinghouse氏は、「ビットコインマイニングが環境におよぼす影響」について言及。1度のビットコイン取引に多くの石油が必要となる点に懸念を示しつつ、「仮想通貨スペース全体でビットコインマイニングを“クリーンエネルギービジネス”に変化させる」ことが重要だとの見方を示した。
「支払いメカニズムとしてのビットコインについて、ビットコイン価格が上昇するにつれてエネルギー消費及び二酸化炭素排出量は拡大し続けるため、人類がこれまでに作成した中で最も効率の悪い支払いメカニズムのひとつです。」
BradGarlinghouse氏は、自身のTwitterにてビットコインとマイニングにともなう環境問題について言及した。「二酸化炭素排出量を正確に理解することが重要だ」と呼びかけるなど、自身の主張をスレッドに繰り広げた。
「まず第一に、私はビットコイン(BTC)の禁止について主張していません。PoW(=Proof of Work)による二酸化炭素排出量を理解する必要があるということを強調しています。(一部抜粋)」
Guess I touched a nerve! My comment was about how many gallons of gas emit the same amount of CO2 as a BTC txn (could’ve been more clear in the clip). First off, I’m DEFINITELY not saying ban BTC! I’m saying we, collectively, can and should understand PoW’s carbon footprint. 1/4 https://t.co/HKFNSSq9Eo
— Brad Garlinghouse (@bgarlinghouse) April 5, 2021
それでもBradGarlinghouse氏は、「ビットコインは高い潜在能力と将来性を有する」ことを強調。BradGarlinghouse氏が懸念要素としているのはあくまで「ビットコインマイニングにともなう環境問題の解決策」だといい、「100%再生可能エネルギーを活用することができれば適切な解決策を見出すことが可能だ」と説明した。
2020年から2021年にかけてのビットコイン価格急激な上昇は、さまざまな業界から仮想通貨領域が大きな注目を集めるきっかけとなった。しかしそれとともに、ビットコインマイニングの環境問題への批判の声も強まりつつあるのも事実だ。
トランザクションを検証し、ネットワークを保護し、最終的に新しいビットコインを作成するというプロセスでは、大量の電力が消費される。そのため、ビットコインマイニングによって排出される二酸化炭素量に関する懸念が生じているという形だ。最近では、ビットコインマイニングによる二酸化炭素排出量について、ビル・ゲイツ氏やバイデン政権下で財務長官を務めるジャネット・イエレン氏ら業界著名人がビットコインの環境問題について声を上げている。
今後ビットコイン採用が幅広く進むこととなれば、環境に対する配慮という点は避けては通れない重大な問題となり得るだろう。引き続きリップル社CEOのBradGarlinghouse氏がビットコインやその他仮想通貨に対していかなる見解を抱いているのかにも注目しつつ、ビットコインへの社会的認識の変化を注視していきたい。
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この記事は、cryptopotato.comの「Ripple’s CEO Says Bitcoin Will Reach Full Potential Through Renewable Energy Mining.」および「Bitcoin Investors With Less Money Than Elon Musk Should ‘Watch Out’ Said Bill Gates.」を参考にして作成されています。
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著者: CoinPartner 編集部 kenta