オーストリアウィーンに拠点を置く仮想通貨関連スタートアップBitpandaが、1億7,000万ドル規模の資金調達を完了した。
これにより、Bitpandaは“ユニコーン”としての地位を確立。世界各地で仮想通貨領域の著しい成長がうかがえる。

オーストリア仮想通貨関連スタートアップが「シリーズB」で約1億7,000万ドルの資金調達、“ユニコーン企業”へ急成長

オーストリアの首都ウィーンに拠点を置く仮想通貨スタートアップBitpandaが、1億7,000万ドル規模の資金調達を完了した。これにより、Bitpandaは“ユニコーン”企業としての地位を確立することとなり、いまや欧州諸国のみならず世界中から大きな注目を集めている。

Bitpandaとは、2014年に創設されたビットコイン(BTC)などの仮想通貨投資プラットフォームを提供する企業。200万人以上ものユーザーを抱えるBitpandaは、貴金属投資サービスも展開中。株式投資や上場投資信託(ETF)に関連するサービスも提供予定だといい、今日成長著しいスタートアップ企業のひとつだ。

今回の17,000万ドルの資金調達について、BitpandaCEO(最高経営責任者)を務めるEricDemuth氏がコメント。過去6年間にわたって大規模な外部投資を行っていなかったため、今回の資金調達が会社にとって「非常に大きなプラスの効果をもたらしている」と語った。

ビットコイン(BTC)・仮想通貨業界からの期待大きいBipanda、Paypal創設者など著名人らもサポート体制

Bitpandaの大規模な資金調達は、Paypalの創業者であるとともにアメリカ屈指の投資家としても名を馳せるPeterThiel氏の投資会社ValarVenturesがラウンドを主導。その後、後期投資家DSTGlobalのパートナーも参加を表明するなど、Bipandaは世界的大手企業らからの手厚いサポートとともに前進。その結果、比較的ハードルが高いとされる「シリーズB」での資金調達に成功した。なお、「シリーズB」とは、スタートアップ企業における「シリーズA」に続く資金調達のことを指す。これは元々アメリカで生まれた仕組みで、プロダクトやビジネスモデルが確立しつつあるミドルステージの段階で行われることが多い。

前出のValarVentures創設パートナーであるJames Fitzgerald氏は、Bipandaに対する評価について言及。同氏は、以下のようにコメントした。

「新型コロナウイルスの感染拡大によって引き起こされた変化のひとつは、“個人金融”への関心の高まりでした。Bipandaが幅広く提供するオファーや個人投資家にフォーカスしたコミットメントは、トレンドを活用するのに最適な位置にあることを意味しています。」

特に2021年に入って成長速度を加速させつつあるBipandaは、「2021年1月-2月における収益が2020年の総収益を上回った」と報告。Bipandaのさらなる成長に世界中のビットコイン・仮想通貨業界からの期待は大きいところ、今後も引き続き同社の動向に注目していきたい。

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この記事は、www.theblockcrypto.comの「Cryptocurrency: Austrian neo-broker Bitpanda secures unicorn status with $170m raise.」を参考にして作成されています。