ビットコインに投資する人々は、短期の売買益を狙うよりも、金同様の安定資産としての価値を見込んでいる。
ビットコインのストック・フロー比率は、主要な貴金属を凌駕し、半減期以降は金に肉薄する見込みだ。
ストック資産としての地位を固めつつあるビットコイン
ビットコイン投資の動きは金投資に近づいており、特に今年5月に予想される半減期以後さらに資産としての価値を高めそうである。
今日、ビットコインに投資する人たちはもはや激しい値動きを期待する人たちばかりではない。
金同様に、限られた資産としての側面が注目を集めており、米ドルをはじめとするインフレ資産と別の金融商品として認識されつつある。
資産の長期的見通しを分析するには、ストック・フロー比率という指標が一般的に使われる。
ストック・フロー比率は、その金融商品のストック分をフロー分で割った値のことだが、金の場合は、63.48と圧倒的にストック分が多いのがわかる。
パラジウムは1.47、白金は1.43、銀は1.17で、金が飛びぬけてストック資産、すなわち保管資産として優れているのがわかる。
ビットコインのストック・フロー比率は、今年1月時点で27.55で、これでも他の貴金属資産よりもはるかに高い値である。
そして、今年5月にも見込まれるビットコインの半減期が到来すると、ビットコインの希少性が高まることで、ストック・フロー比率も55.94となることが見込まれている。
これは、限りなく金に近づく値であり、ビットコインの供給が限られると、いっそうビットコインが安定資産として価値を高めることを示している。
したがって、現在ビットコインを保有する投資家の多くが、金の保有者同様にビットコインを保有資産として、値上がりを待ち続ける局面が増えそうである。
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