ビットコインの盗難や取引の改ざんが懸念される
Google社がスーパーコンピュータを超える計算能力を持ちうる量子コンピュータの開発に初めて成功したと英経済誌フィナンシャル・タイムズが報じた。
米国航空宇宙局(NASA)のウェブサイトに論文が投稿されたものの、その後、取り下げられ、現在は確認できなくなっている。
量子コンピュータは現在のコンピュータをはるかに超える計算能力を持ち、私達のネットセキュリティを守る暗号技術を一瞬で解いてしまう可能性を秘めている。
ビットコインを守る「公開鍵暗号」
ビットコインの送金には「公開鍵暗号」という暗号技術が用いられている。
この暗号に使われるのは2つの巨大な素数だ。
これらをかけ合わせるだけなので計算方法は非常に簡単で、理論上は誰でも解ける。
ただし、あまりにも膨大な時間がかかるので、誰もやりたがらないというのが公開鍵暗号のミソだ。
量子コンピュータは公開鍵暗号を簡単に敗れる
しかし、量子コンピュータは従来のコンピュータでは到達できない計算能力を持つため、この暗号は簡単に破られてしまう。
そうなると、保有するビットコインが盗難される恐れがある。
また、ビットコインの取引記録を正しく保つマイニング作業も現在のコンピュータが計算能力に限界を抱えていることを逆手に取って利用している。
量子コンピュータが悪用されれば、過去の取引記録を改ざんされる可能性がある。
ビットコインの信頼を担保しているプルーフ・オブ・ワークの仕組みは破綻するだろう。
暗号資産(仮想通貨)では対策が進む
しかし、過度な心配は無用だ。
量子コンピュータはまだまだ研究途上であり、上記のような悪用に耐える高性能は発揮できない。
さらに開発者は量子コンピュータの危険を把握しており、量子コンピュータ耐性を持つ暗号技術の導入を急いでいる。
ビットコインの開発者たちは新たな署名方式への取り組みを始めている。
すでに量子コンピュータ耐性を持つ暗号資産(仮想通貨)もある。
カルダノ(ADA)、アイオータ(IOTA)、ネオ(NEO)などだ。
量子コンピュータの実用化に備えたい方はこれらの通貨に投資するのもよいだろう。
量子コンピュータ耐性を持つ通貨について詳しく知りたい方はこちらの記事もぜひご覧ください↓↓↓
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