スイス銀行協会、デジタル経済を発展させるためのデポジット・トークンを提案へ


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スイス銀行協会、デジタル経済を発展させるためのデポジット・トークンを提案へ

スイス銀行協会が、デジタル経済を発展させるためのデポジット・トークンを提案したことが明らかになった。ここにいう「デポジット・トークン」とは、昨年シンガポールのプロジェクトガーディアンから出てきた概念であり、JPモルガンによってすでに宣伝されている。

これは、スイス銀行協会が、スイスの銀行が国のデジタル経済の発展をどのようにサポートできるかについてまとめた白書において、言及されている。

当該白書では、「エンドツーエンドのデジタル化がビジネスモデルでより一般的になりつつあり、スイスのステーブルコインは一般大衆がアクセスできないにもかかわらず、ステーブルコインはスイスの金融システムへの浸透が限られている」と説明されている。加えて、これは「規制され、適切に監督された仲介者によって発行されたデポジット・トークンであり、スマートコントラクトによって発行・償還され、スイスフラン建てである」ことを示唆している。トークンは、最大の可能性を提供するために、一連の指示ではなく、元帳ベースのセキュリティとして設計可能であるという。

白書で提案された「3つのトークン」とは

この白書では、デポジット・トークンの3つの設計オプションを特定している。すなわち、どの商業銀行も統一された基準で発行できる標準化されたトークン、商業銀行が選択した任意の基準で発行される色付きのトークン、認可・監督された特別な機関によって発行される共同トークンである。

共同のデポジット・トークンは、その柔軟性により通貨の作成を容易にし、手数料が低く、銀行口座に保持すると利子を得ることができるといい、その他以下のように説明されている。

「技術的な観点から、特定されたすべての経済的及び法的要件を満たすことができます。(中略)原則として、DTは、十分なプライバシーとトランザクション効率を確保するために、追加のプロトコルを使用してパブリックブロックチェーンで動作する必要があります。」

なお、トークンは、理想的には、DeFiアプリケーションで使用でき、セルフカストディ又は銀行カストディが可能なレイヤー2ソリューションであるとされている。

このように、昨今のスイスでは、国内でデジタル通貨市場をより成長発展させるための議論が活発化しつつある。こういった動きが仮想通貨市場にいかなる影響を及ぼすかも含め、引き続きその動向に注目していきたい。

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この記事は「Swiss Bankers Association proposes deposit tokens to develop digital economy」を参考にしています。

投稿日時: 2023/03/19 11:57
著者: CoinPartner編集部 kenta

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