仮想通貨取引所のBitMEXが、仮想通貨市場の低迷が原因とみられる人員削減を実施した。
仮想通貨業界では人員削減が相次いでいるが、Binanceは6月にチームの拡大を発表している。
業界で相次ぐ人員整理
「仮想通貨の冬」と呼ばれる市場の低迷により、業界の多くの企業が倒産や規模縮小を余儀なくされている。
最近一部の仮想通貨関連企業は、運営コストを削減し、事業を継続していくための方策として人員整理を行っている。
中国メディアのツイートによると、デリバティブプラットフォームであるBitMEXもこのほど、人員削減戦略を採用した企業のひとつとなった。
同社CEOのAlexander Hoptner氏が辞任し、Stephen Lutz氏が後任となってすぐ、人員削減が決定されたことになる。
縮小どころか拡大を決定したBinance
人員削減を計画している仮想通貨関連企業はBitMEXだけではなく、Galaxy DigitalやDigital Currency Groupも同様に人員削減を実施することが明らかになっている。
昨今の仮想通貨市場の低迷を受けて各企業が人員削減・規模縮小を余儀なくされている一方で、まったく逆のアプローチをとったのが、大手仮想通貨取引所のBinanceだ。
厳しい市場状況にもかかわらず、同社は今年6月、チームの拡大を実施した。
BinanceのCEOであるChangpeng Zhao氏によると、同社はスーパーボウル広告への出稿等、高額な宣伝費をかけることを避けて慎重に投資することで、困難を乗り切るための資金を蓄えていたという。
同氏は「仮想通貨の冬」について、新規スタッフを雇用する絶好の機会であると語っている。
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