中国で暗号資産(仮想通貨)のマイニングが再度活発化の兆しを見せている。

その背後には、「マイニング機材価格の低下」および「電気代の低下」という2つのきっかけがあった。

​中国で仮想通貨マイニング再活性化の兆し

​電気代の低下と機材のコスト低下を背景に、中国で暗号資産(仮想通貨)のマイニングが再度活発になろうとしている。

中国では南西部の四川省・雲南省を中心に​水力発電による電力供給が供給過多になりつつある。

マイニンググループはこの供給過多となった電力に目をつけ、これらの余剰電力を安く買い取ることで安価なマイニングを実現させた。

また、マイニング機材も昨年年末の暗号資産(仮想通貨)大幅暴落以降は中古で高性能なものが大量に市場に流通しており、参入の敷居が低くなって来ているのだ。

こういったコスト低下を背景に、大規模なマイニングファームの建設なども進んでいる。

​だが、マイニングにかかるコストがいくら低下したとはいえ、1BTCあたりの価格が3000ドルを下回ると赤字が出てしまう。

増加したマイニングファームが不採算から一気に撤退してハッシュレートが低下すると、マイニング難度がその変化についていけずにトランザクション遅延が生じてしまう可能性もあるだろう。

マイニングの活発化はブロックチェーン強度の増加などのメリットもあるが、このようなリスクもはらんだ諸刃の剣と言えるだろう。