世界的な金融グループであるゴールドマンサックスは本日7月18日、新たな「暗号資産(仮想通貨)に友好的な」CEOが就任すると発表し、同社の社長であるDavid Solomon氏が今年10月1日付で現職のLloyd Blankfein氏の後を継いでCEOに就任するという声明を明らかにしました。この声明によって長年議論の対象となっていたBlankfein氏の後継者問題について終止符が打たれました。そして市場にとって好都合なことに、Solomon氏は過去に暗号資産(仮想通貨)に対して肯定的な発言をしていることで有名で、これは大手財政グループの首脳陣の中では特に珍しい傾向です。今年6月に、Bllomberg氏はSolomon氏がビットコインをはじめとした暗号資産(仮想通貨)取引に注目していると報道しました。具体的にSolomon氏は以下のように発言を続けています。
私たちはビットコインに関する未来がいくらか見えており、投資以外にも様々な用途に使われるだろうと考えています。しかし同時に注意も必要になってきています。最近は暗号資産(仮想通貨)の利用を検討している顧客が増えているため、そういった人々をリストアップしてサポートする体制を作ろうとしています。
ウォールストリートの多くの人々はビットコインや他の暗号資産(仮想通貨)に対して厳しい意見を持っており、金融大手も同様に厳しい意見を述べている例もあるのが事実です。JPモルガンのCEOであるJamie Dimon氏は以前暗号資産(仮想通貨)市場とビットコインについて言及しており、ビットコインを購入している人は愚かであると述べています。それに関して現CEOであるBlankfein氏も暗号資産(仮想通貨)業界について発言をしています。
私はこの(Dimon氏のような)一連の批判に関する意見には一切耳を傾けるつもりはない。というのも暗号資産(仮想通貨)が不慣れなものである、といってビットコインが普及しないと考えているのは全くもって傲慢であると考えるからだ。
現CEOのBlankfein氏は暗号資産(仮想通貨)に対して「中立的な」立場をとってこれまで方針を立ててきました。ニューヨークで開催されたThe Economic Clubでは、個人的には「暗号資産(仮想通貨)を持たないし使わない」という否定的な見解を示しつつも「私の嫌いな物事でもうまく行くことはあると長年の経験から既に学んでいる」と発言するなど暗号資産(仮想通貨)に対して根本的な拒否は行なっていません。そしてゴールドマンサックスは今年5月にビットコイン市場への参入を表明するなど、会社としても暗号資産(仮想通貨)に対してオープンな姿勢を見せていることは事実です。
この勢いの中で暗号資産(仮想通貨)に親交的なDimon氏がCEOに就任することで、今後GS社が本格的な市場参入を開始することも有り得ない話ではないように思います。本格的な事業展開の内容は今後の動向に要注目ですが、同社が参入することで信用度・取引高が大きく向上し、飛躍的に市場規模が拡大していくのは間違い無いでしょう。
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著者: CoinPartner 編集部 CoinPartner