くらたです。
前回の記事では、あまりにも悲惨な12月の結果を発表しました。
大損まではいかないものの、プラス収支だった初月から一転し初めてマイナス収支を出してしまったことで早くも危機感を感じました。
しかしその原因は明確。スキャルピングにあると判断。
プラス収支を達成した11月の自分を見習い、1月は数時間〜数日のデイトレードに移行するという方針を立てました。
とんでもないことになっています。
結論から言います。
1/19時点。すでに先月比で”+145.75%”達成しています。
原資2倍はとっくに達成し、10万円は約30万円に到達しました。(1/19現在・1BTC=98万円換算)
注目すべきは、その勝率と損益比(RR比)。
取引回数 15回
勝率 87%
RR比 3.46
バルサラの破産確率 0%
(1/1~1/19)
(追記)
1月の最終結果は
月利 +152.25%
勝率 80%超え
でした!
勝因の最も大きな理由としては、半年以上続いて来た下降トレンドを脱出し上昇トレンドに突入したことをいち早く気がつき、常にロングを入れ続けたことにあります。
では何故、僕は上昇トレンドにいち早く気がついたのでしょうか?
そして何故、上昇トレンドの中で短期的なトレンドを知り得たのでしょうか?
1月は長編シリーズとなるため、まずは1/1~1/19までの取引を2回に分けてお届けします。
・題名の日付はポジション保有期間です。
・図中の黒矢印は「プラス収支」を、赤矢印は「マイナス収支」を表しています。
同様に、黒丸や赤丸はそれぞれのエントリーと利確ポイントです。
・それ以外の円については、それぞれ説明をしていきます。
・日本円収支に関しては、僕がBitMEXに資金を移した0.1328BTC=11万円を基準として計算します。ボラの激しいBTC相場変動に左右されない実績を公平に表現するためです。尚、円とドルの換算に関しては現実の相場を反映させます。
・BitMEXで取引を行なっているため、長期ポジションにはFunding手数料がかけられます。収支はそれらを全て合算した値となっています。
(初心者用)
・Lot…
取引量のこと。1万円にレバレッジ25倍をかけた場合、実質25万円分のLotで取引を行なっている。
・エントリー…
売りか買いの注文。売り注文の場合はショートエントリー。買い注文の場合はロングエントリー。
・利確…
利益がある状態で取引を終了した地点。
・損切り…
損をしたままこれ以上の損失を増やさないために取引を終了した地点。
・利益…
結果的にいくらの増減があったのか。資産の変化。
・利幅…
結果的にどの程度チャートの変動を読んだのか。Lot数には関係ない平等な評価対象で、利益とは異なる概念。
例えば❶100ドルLotと❷10,000Lotでそれぞれ①5,000ドルで買い②10,000ドルで売った場合、利幅は②-①の5,000ドル。一方、利益は❷の方が❶よりも100倍多い。
(参考 TradingViewのBTCJPYチャート 1時間足)
Lot(取引数) 7,000ドル
エントリー 7,250ドル
利確 7,300ドル
利幅 +50ドル
収支 +0.0054BTC
日本円収支 +4,473円
利益 +4.3%
(図には記載されていませんが)エントリー3日前28・29日に7,300ドル付近だったビットコインは、30日に7,400ドル後半付近まで上昇しました。
その後徐々に価格を下げていったビットコインは、図中黄色丸で囲まれた段階に突入しました。
注目したのは黄色丸の真上に位置する7,227ドルの太線です。
黄色丸の序盤ではこの太線の上側へ超える余裕を見せていましたが、後半では価格は徐々に押さえ込まれ次第にレジサポ転換を予想させます。
この段階(エントリー直前)で
①<28,29日にロングを入れ、30日で利確を達成出来なかった層>
上昇に期待をかけていたが予想は外れた。次の価格上昇でなるべく含み損が少なくなってから一刻も早く損切りを行いたい。
②<黄色段階でロングエントリーを行なった層(←下ヒゲが一定ラインで多数形成されていることから、この層はそれなりに多いことが予想される)>
ロングに期待をかけていたが自信は徐々に不安へと変化。前日に達成した7,400ドル後半が理想の利確ラインであったが、不安に押し負け次の上昇で早めに利確を済ませたい。
といった心理状態を想定しました。
そこから、
・次の支持線は7,400ドル後半から7,300ドル線に移動した。
7,300ドルは、(1)ドル単位で切りが良い (2)28,29日の収束値 (3)30日の価格下落時のレジスタンスを根拠に選定しました。
・①②の層が多いと思われることから、その瞬間(上昇する時)は一瞬で訪れて一瞬で去ると予想。成行で様子を見ながら利確するのではなく、指値で待ってタイミングを逃さないようにするべき。
という判断を行いました。
そして…
黒丸段階で7,227ドルを久々に突破しました。
このタイミングで①②層に「この上昇が最後のチャンスだ!」という心理が働き、相場は一斉に動きます。
図中青丸で一本だけヒゲが突出してるのがわかると思います。
僕はこの頂点に指値を置いていました。
そうして僕はプラス収支を手に入れるところでした。
しかし高値は7,299ドル でストップ。僕の指値は7,300。
たった1ドルが届かなかったのです…
7,280ドルを突破したあたりから7,300での利確を確信してチャートを見ていなかった僕は1ドルの誤差に気付かず、再び相場を見た時には青丸と緑丸の間のレンジ相場(すでにマイナス収支)の段階でした。
本来この段階では、緑丸で損切りを発動するべきでした。
6,853ドルの大きな支持線が見えていたとはいえ、そこに期待するのはかなりリスキーな判断です。
結果的には運にも救われ、6,853ドルで反発してきた価格を指値7,300ドルでキャッチする形となりました。
この取引では、
・底値から大衆心理を予測し、急騰を完全に予測した点
は見事でした。
一方で、
・指値設定が多少広すぎた点
・指値利確を最後まで見届けなかった点(特に今回は急騰であることを予測していたため、途中で慢心したのは愚かでした。)
・緑丸での損切りを渋ってしまった点
この3点に関しては、今後の取引で修正しなければならないと思いました。
(参考 TradingViewのBTCJPYチャート 1時間足)
Lot 7,000ドル
エントリー 7,456ドル
利確 7,539ドル
利幅 +83ドル
収支 +0.0088BTC
日本円収支 +7,289円
利益 +6.6%
まずは長期的なチャートを見てください。(4時間足)
線が多すぎて分かりですが、黒線は全て無視してください。
(参考 TradingViewのBTCJPYチャート 1時間足)
2019年6月の第2次バブル以降、ビットコイン相場は長い長い下降トレンドの中にいました。
具体的には①(2つの赤丸を結んだ)赤線②青線で価格が押さえ込まれる形となっています。
(②青線は、青丸で囲んだ範囲の抵抗線を元に作成しました。)
黄色丸で囲まれた高騰も一旦線を越すもののすぐに阻まれました。
そもそも何故こうした「線」が重要になってくるのでしょう?
それは過去の代表的なラインを目安に指値・逆指値が置かれ、その事実を大衆が暗黙の了解としているからです。
つまり、個人の判断とラインは相互に影響を与え合っています。
個人はラインを参考に自己の利益を最大化するための戦略をたて、そうした個人の判断が大衆の総意となることで相場も動き全体のトレンドは形成されていきます。
ここから先は僕自身の見解です。
もしラインというものが上記の理由で大切ならば、「自分一人だけが気付いたライン」には全く意味がないはずです。
何故ならその指標はチャートに影響を及ばさないからです。
例えば「A1とA2とA3と…とA100のラインが揃った場合、価格は反発しやすい」という事実があっても、その兆候を世界でたった一人しか気づかなかった場合(その人物がとてつもない資金力と影響力を持っていなければ)チャートは何事もなかったように進んでいくでしょう。
逆に明確なラインであればあるほどほとんどの大衆が判断対象として加味できるため、実際にそのラインは重要な意味を持ってくるでしょう。
以上の理由から、「正しいライン」とは応用的で難解なものではなく、むしろ基本的かつシンプルで大多数の大衆が認知しうる「共通的なライン」であると考えられます。
その代表例が高値や安値です。
取引所によってチャートの微妙な差はあるとはいえ、基本的にはこれら2つの値は万人にとって共通です。
暴落時や急騰時の安値や高値は水平なラインとして支持線や抵抗線を形成していきますが、それは自信を持って「共通的なライン」と言い切れます。水平線は一点の数値で確定しうるからです。
一方、斜めのライン(トレンドライン)はそううまくいきません。
水平線と違い2点もしくはそれ以上を選択する必要がある以上、万人にとって共通のラインとは限らないからです。
時間足によって高値や安値が異なるため、斜めのラインは非常に不確実なものです。
2点の取り方が少し異なるだけで、特に長期的なトレンドラインは大きく変化していきます。
トレンドラインは水平線に比べて曖昧です。
つまり、
・変化しやすい
・そのために柔軟に変更可能でなければいけない
・慎重に選ぶ必要がある
という特徴をトレンドラインは持っています。
仮にあなたが素晴らしいトレンドを引けたとしても、その線は必ずしも相場においては「良い線」とは限りません。
トレンドラインは常に懐疑的に捉えられる必要があり、自分の都合の良い線を引くことは水平線以上にあってはならないことです。
これらは極々基本的な考えですが、相場を考える際には大事な考えだと思っています。
現時点で私は「相場はシンプルに動く」という信念を中心に投資しています。
そしてその信念で成功している以上、現時点での再現性は高そうです。
では「正しい」トレンドが引けたとして、そのトレンドは永遠に続くでしょうか?
もちろんいつか終わりがきます。
下降トレンドならば尚更終わりは決定的です。下がり続ければその通貨の価値はゼロになります。
12月の8000ドル時代、「ビットコインが5000ドルまで下がりうる」という分析記事がいくつか見られました。
しかしこうした見解に私は反対でした。
下がり続ければ終わりが見えてくる以上、期待値の少ない下側にわざわざショートエントリーをする必要がありません。
このように思う人が大衆のほとんどである以上、5000ドルに達する間も無くショートの勢いは弱まりロング目線が高まっていくと予想していました。
さらに、2020年1月にロング目線が圧倒的になる予想も立っていました。
それは「半減期バブル」の存在です。
2020年にはビットコインにおけるビッグイベントが控えています。
それは「半減期」です。
新規マイニング報酬が半分になる半減期では、ビットコインの需要と供給にズレが生じ大きな価格上昇を生むとされます。「第3次ビットコインバブル」の到来です。
ダイヤの採掘量が減ればダイヤの価値が上昇するという認識で私は理解しています。
僕自身はこのバブルに対し、半信半疑な態度をとっています。
ダイヤの採掘量が減っても、すでにダイヤが世の中に多く流通し、かつそれが生活必需品でない以上、急激なバブルは訪れないだろうと考えるのと同じです。
しかし、こうしたバブルへの期待がすでに高まり大衆に知れ渡っている以上、無理にショートをいれるのはあまりにもリスキーです。
また僕はこれまでダウ理論(=価格は全ての情報を織り込む。つまり世の中のニュースやトレンドはチャートに織り込まれている。)に乗っ取り、チャートの情報だけで勝負をしてきました。
本来であれば半減期というイベントも織り込み済みと考えるのが妥当でしょう。
しかし、一般的なニュースと違い
①インサイダー情報に左右されない平等な情報→情報の非対称性があまり適用されない
②具体的な期日とトレンド方向が明確で、それが周知の事実→大衆心理が一致する
③プラットフォーム全体に関わるカウントダウンである→影響力は大きい
という3点から、チャートとは別に視野にいれておく必要があると思ってきました。
さあ、ここで再び青線と赤線を見て見ましょう。
まずここでの本命トレンドラインは青線です。
青丸における一過的なラインではなく、水色の丸でも影響している点で精度の高さには自信があります。
しかし、先ほども述べたようにトレンドラインは懐疑的でなければなりません。
そこで予備のラインとして赤線を用意しました。
この線は全ての高値を包含するように立てた線でかなりルーズな線と言えるでしょう。
この2線を超えた場合、半減期のことも踏まえると長期的な下降トレンドは終了し一気に上昇トレンドに転換すると読みました。
(ちなみに、この2線以外にもトレンドラインは10~20本引いています。
しかし検証を重ねながら絞っていった結果に残ったのがこの2線であり、僕がこの2線に期待するものは非常に大きかったです。)
そして、1/5。
価格は青線を超えます。
まだ早いです。赤線に突入したのを確信してからエントリーを入れます。
そして1/6。
青線において反発します。
長期的な下降トレンドに終止符が打たれました。
トレンドの転換です。
これから先、現在まで、僕はひたすらロングを入れ続けた結果、月利150%超えという漫画みたいな実績を出すことができました...
(黒丸が青丸になっていますが特に意味はありません…)
(参考 TradingViewのBTCJPYチャート 1時間足)
Lot 7,000ドル
エントリー 7,572ドル
利確 7,640ドル
利幅 +68ドル
収支 +0.0084BTC
日本円収支 +6,958円
利益 +5.9%
目標は7,668ドル。次の抵抗線です。
エントリーは高値掴みしてしまい上手とはいえません。
しかし、その後の判断は間違っていなかったと思っています。
まず緑丸で底が固いことを確認します。
黄色丸が、緑丸を上回ったことで更なる上昇を確信します。
利確は水色丸を意識しました。一旦ここで止まるかと思いましたが、結果的には止まらず抵抗線を突破。
「もう少し利確を待てばよかった」というのは結果論で、当時の判断としては最善であったと思っています。
(参考 TradingViewのBTCJPYチャート 1時間足)
Lot 7,000ドル
エントリー 7,880ドル
利確 7,940ドル
利幅 +60ドル
収支 +0.0055BTC
日本円収支 +4,556円
利益 +3.7%
前回取引の続きです。
緑丸で抵抗線を突破したのは少し意外でした。
その後エントリー直前の大陽線を確認してから、8,000ドル手前まで一旦のびる勢いであると確信。エントリーを行いました。
7,870ドルで反発する可能性は懸念していませんでした。
ここで損切りをする層が少ないことは明確です。
となると反発の要因は7,500ドルでロングを入れた層の利確のみです。
突然の上昇トレンドで多大な期待感を持った我々の多くは、わざわざ7,870という中途半端な値で見解が一致することは考えにくく、8,000ドルまでは伸び続けると予想ができました。
しかし数日前の「1ドルの涙」がフラッシュバックし、7,940ドルという超安全圏で利確を済ませました(笑)
(参考 TradingViewのBTCJPYチャート 1時間足)
Lot 7000ドル
エントリー 7,960ドル
利確 8,322ドル
利幅 +362ドル
収支 +0.0376BTC
日本円収支 +31,114円
利益 +20.2%
今回一番の利益率です。
エントリーは7,800でもよかったかなという印象です。
水色の暴落は、7日ロングの利確だと確信していたので損切り対象ではありません。
出口に関して、本来であれば太線抵抗の8,456ドルで利確をするのが理想でした。
しかし緑丸のように再度上昇を期待してしまい少しだけ渋ってしましました。
再度上昇がないことを無事に確認してから、利確を済ませました。
この後に大きな下落が待っていたので潔い判断でよかったです。
(参考 TradingViewのBTCJPYチャート 1時間足)
Lot 7,000ドル
エントリー 7,992ドル
利確 7,977ドル
利幅 -15ドル
収支 -0.0036BTC
日本円収支 -2,982円
利益 -1.9%
本記事唯一の赤字です。
まず直前の安値を上回ったことで上昇と思いました。しかしこれは結果的に根拠不足でした。
支持線に接近した黄色丸付近で損切りをするべきだったかもしれません。
ですが7,668の壁は厚いと感じ、そのまま放置しました。
結果的には青丸での利確が理想でしたが、今回は8,456を目標にしていたのでその判断は当時難しかったです。
ピンク丸の時点では押し目買いが殺到すると踏まえ、利確を行わずこれまた放置です。
緑丸最後の部分は、青矢印方向の突破を想定していました。
結果的にはダブルトップで暴落。ピンク丸を下回ったあたりで利益を諦め、潔く損切りを行いました。
しかし、この暴落おそらく利確層によるものだと思います。
ダブルトップも綺麗とはいえず、利確後に再び上昇していきました。
おそらく利確を緑丸で達成した人たちが多かったのでしょう。
(参考 TradingViewのBTCJPYチャート 1時間足)
Lot 7,000ドル
エントリー 8,035ドル
利確 8,200ドル
利幅 +165ドル
収支 +0.0169BTC
日本円収支 +13,999円
利益 +8.5%
今回最後に紹介するのは、前回の続きです。
前回取引で利確を済ませてから、すぐに「ダブルトップが綺麗ではない。自然な形成ではないから、利確層が一時的にしたもの。」という判断をすることができ急いで押し目買い。ロング目線に一転しました(笑)
1時間足の200MAは強くそれに沿う形で価格は上昇。
しかし水色の段階で8,200付近の利確に警戒が走るようになり、かつ緑丸で陽線が連続した段階で終わりがくると認識。
無事に8,200ドル頂点で見事綺麗に取引を完了させました!
12/31時点総資産 0.12BTC
1/13時点総資産 0.199BTC
収支 +0.079BTC (+65.9%)
日本円収支(0.1328BTC=11万円と換算) +65,437円
前回記事がだいぶ昔だったこともあり、心配した方も多いでしょう…
1月大勝利でした。
思考をまとめようと思っていたところ執筆に時間がかかった上、超長文記事になってしまいました(笑)
次回もこの量が続く予定です…引き続きお楽しみください…
というわけで次回、150%に到達するまでの後半パートをお届けします!
乞うご期待!
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