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ALISとは、広告の多い記事などの悪質な記事を排除し、質の高い記事を人々が生み出し、発見することを可能にした、ブロックチェーン技術を使った日本発の分散型ソーシャルメディアプラットフォームです。現状のGoogleのように評価がPV数に依存するため、ステルスマーケティングのような記事や詐欺サイトが検索上位に来ることを変えるべく作られました。また、世界的にみたらかなり行われているICOが日本ではほぼ0なため、日本のICOに危機感を感じたというのも開発のきっかけになっています。
(2017年11月13日現在)(ALIS/USD)
上場直後に価格が大きくあがりましたが、それによって売り抜け(フリッピング)をする人たちも多く、その結果価値が落ちました。
ALISは、Googleなどのソーシャルメディアが競合です。それを上回るサービスを作ろうとしているALIS側の仮説としては、Googleなどは広告収入に頼っているため「多くの人に見られる記事がいい記事である」というルールによって検索順位が決まっているというものがあります。しかし、その仮説は偽である可能性もあります。なぜなら、現状Googleはそれだけではなく内容にも関係して検索上位が決まっていると言われているからです。そのため、知名度や使いやすさなどを考慮しても、ALISが成長してソーシャルメディアプラットフォームとして機能してもGoogleに取って代わる存在になるかはわかりません。
ALISはSTEEMという分散型ソーシャルメディアプラットフォームに感銘を受けた人たちが作ったものです。STEEMはALISの英語版みたいなもので、すでにサービスを展開しています。STEEMが伸びてないわけではないのですが、googleに代わるほどはSTEEMも伸びていません。ALISとSTEEMではそんなに大きい差があるわけでもないので、ALISもそこまで伸びないかもしれない、というのがコインパートナーの見解です。
STEEMについて詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでください!
Steemをご存知ですか?記事を書いて投稿し、質が高いと認められたら報酬をゲット!という仕組みで良記事を揃え、グーグルに挑戦!その将来性とは?仕組みが少しむずかしい?詳しくみていきましょう!
先程からALISはGoogleに変わるほどにはならないだろうという予想をたてていますが、ビットコインが既存の金融体制を何年もかけて壊してきたように長い年月をかけて、ALISがソーシャルメディアの定番になる可能性はあります。現状は知名度という意味ではGoogleに劣っていますが、サービスの質自体はALISもGoogleも対して変わらないと思いますし、ALISのプロジェクト自体はかなり画期的なものだと思います。
開発者:Masahiro Yasu、Takashi Mizusawa、Sota Ishii、Tatsuhiko Kamei、Kenta Nakamuraの5名のコアメンバーで構成されています。
通貨単位:ALIS
公開日:2017年8月19日
供給上限:なし(ICOの供給上限は2.5億ALIS)
承認アルゴリズム:PoI(Proof of importance)
公式サイト:https://alismedia.jp/
ALISは、Googleが広告収入に頼っていることによるPV偏重から生まれる、大きな広告がたくさんある記事やステルスマーケティングまがいの記事が多い現状を変えようとしており、そのために優良な記事を発掘できる仕組みを作っています。
ALISの運営はこれをコンテンツマイニングと呼んでいるのですが、具体的には「いいね!」という機能があり、記事作成者にはより多くのいいね!と、より信頼度の高いユーザーにいいね!をもらうとより多くのALISトークンをもらえるという仕組みです。また、記事をいいね!する側も、いいね!が多くつきそうな記事をいち早くいいね!することでトークンをもらえます。では、信頼度の高いユーザーとはどうやって決まるのでしょうか。ユーザー信頼度は、
ユーザー信頼度スコア=トークン保有数×トークン保有期間とサービス利用頻度×自分の投稿に対する「いいね」数×他者の投稿への「いいね」数
によって決まります。
ここでも他者の投稿へのいいね!は、より早くいいね!した人ほど信頼ポイントを多く獲得できます。いいねをした最初の20%の人が、獲得信頼ポイントの80%を獲得します。
これだと運営はユーザーにお金を払っているだけで、どこから事業利益を出してんの?っていう話ですが、ALISが流行れば、ALISのトークン流通量と利用者が増えます。そのため市場原理的にALISトークンの価値が上がり、その値上がりしたトークンを運営は市場に放出することで収益を上げています。そのためのプロセスとして、まずはニッチな部分でのマーケットシェアを確立し(暗号資産(仮想通貨)や漫画、アニメなど)、口コミサイト(食べログのような)へ拡大して、信頼を築いていく、というロードマップを敷いています。
この仕組だと、いくらでも不正ができてしまうように思います。複数のアカウントをつくって自分の記事をいいねしまくったり、ユーザーが結託して指定した記事を評価したり、互いが互いを評価して信頼度を上げるといったことができます。これだとALISが目指してる良質な記事の発掘ができません。それらの不正を防ぐために、ALISではダミーアカウントを簡単に作れないように作れないようにSMS認証を入れていたりfacebook連携をしています。
また、同じ人が時間を開けずに別の記事を評価した場合はその記事に対する評価は無効になります。互いが互いを評価することに関してはニッチなコミュニティなら意図せず行ってしまう可能性もあります。この対策としては、評価者の重複率やユーザー間のネットワーク変動率を監視し、「いつものメンバーで相互評価しているだけではユーザー信頼度は上がりにくい」といった仕組みを取り入れています。
ですがお金で人を集めて、ある記事をいいねするといった不正は可能であり、これが今後の課題になっていくかもしれません。
ALISは先程も述べた通りSTEEMの影響を受けて作られています。では、そのSTEEMとはどのような違いがあるのか見ていきましょう。
STEEMとの違いは大きく分けて3つです。
STEEMは欠点として、3つの通貨を使っていてわかりにくいというのがあります。しかし、STEEMが3つの通貨を使うのには理由があって、ユーザーの粘着性を高めるためには必要でした。しかし、ALISではNEMの合意形成アルゴリズムのPoI(Proof of importance)を利用することで、一つの通貨であってもユーザーの粘着性を高めることができるようになりました。PoIとはwalletにトークンが移されてからどれほどの時間がたったかを承認の要素にすることです。
STEEMは日本のユーザーが少なく、日本のSPの大口所有者(ALISでいう信頼度の高い人)がいないため、日本語の記事を書いても評価されないというのが現状です。
それに対し、日本人は全ICOの投資額の15%近くを占めているのにもかかわらず、日本発のICOがほぼ0であるため、日本がブロックチェーン技術で取り残されるかもしれないという危機感や、日本が暗号資産(仮想通貨)の取引額が世界1.2を争うレベルの暗号資産(仮想通貨)大国であることからALISは日本に市場を絞って、日本人向けのサービスを展開することにしました。
ALISは将来的には信頼度の高い人を人ベースでの検索ができるなど、いい記事を投稿したり評価できる、信頼できる人を可視化することで、人々が仕事をする際の信頼性プラットフォームになる予定です。これによって人と人、人と会社がつながりやすくなるのではないかという狙いがあります。
ALISはプロジェクトの透明性が高く、ICOを行うにあたってのタスクリストをTrelloに公開していて、他の日本でICOを行う人たちの参考になったり、チームの透明性も高く、コアメンバーが実名で顔出しでホワイトペーパーに乗っていたりします。
また、TrelloにはALISのロードマップも載っていて、ICO詐欺にありがちな開発が全くされていない、みたいなことが起きていないことを、ユーザーの目で確認できます。
詐欺が多いと言われるICOですが、その点ではALISは安心できるといって良いでしょう。また、githubにてすべてをオープンソースコードとして公開されていて、プログラミングに精通している人ならプロジェクトの安全性も審査できます。
先程も述べたようにALISは記事を書く側だけでなく、記事を読む側もお金を貰える様になります。これは革新的ですがある意味当たり前で、記事を読む人の立場が、ただの消費者からレビュー提供者に変わっていったということです。現状コメンテーターという仕事が世の中に存在している以上、レビューを書くことは価値をもつのは当たり前といえるでしょう。そのため、ALISが世に浸透すれば、コメンテーターのような人がALISにも出てきて、ALISの記事にいいねをつけるだけで収入を得る人も出てくるかもしれません。
さて、ALISで良質な記事が正当な評価を受けるかについて、必ずしも正当な評価を受けるとは限らないと思います。なぜなら、この信頼度という制度は当然長い時間使ったほうが高くなりやすい上に、ある程度お金で解決することができてしまいます。信頼度に基準の一つであるトークン保有量というのはお金で買うことができるからです。
また、インフルエンサー(もともと知名度がある人)に関する問題点もあります。
いつも同じ人からのいいねしかもらってない人は信頼度スコアへの還元ポイントが低くなるのですが、とはいえ初めに記事を知ってもらえる人数が大きくなるのはかなりのアドバンテージで、twitterなどでフォロワーが1000の人と100000の人とでは、隠れた良い記事をツイートするときに信頼度が100倍違うといってもいいでしょう。これは新規ユーザーの獲得や市場の拡大の妨げになり、ひいてはALISの発展の妨げになります。
ALISの信頼度が高い人というのはある程度お金で解決できるというのは上で説明しました。ALISは評価が高い人が評価した、というのが重要なファクターになるので、適当な記事でも評価の高い人がいいねすればある程度価値がつきます。そのため、お金をかけて評価の高い人を何人か作り、その人達同士で協力したら記事の選定が可能になってしまい、その人達によってのみ評価されるようになる恐れがあります。ビットコインでいうマイニングの51%問題みたいなものですね。
草コイン専門の取引所と言われており、草コインを300種類ほど取り扱っています。草コインの登竜門的な取引所です。メールアドレスの登録のみで登録でき、本人認証はいりません。もちろんセキュリティが怖いので二段階認証しましょう。
ニュージーランド Cryptopia Limitedという会社によって運営されています。草コインの数が圧倒的に多く、400種類のアルトコインを扱っています。ICO直後のコインを上場させることも多く、進行していないプロジェクトのコインや明らかな詐欺コインなども多く取り扱っているので購入にはリスクが伴います。(ALISを買うだけなら問題はなさそうですが)本人認証していなくてもメールアドレスの登録さえしていれば取引が可能ですが本人認証すれば取引額が上がります。
MyEtherWalletはイーサリアム用のデスクトップウォレットで、イーサリアムを管理するならみんな持っているようなウォレットです。このウォレットは秘密鍵を自分で管理するウォレットです。ハッキングやウイルス感染しない限りは安全といえるでしょう。ALISはICO時はイーサリアムで買えて、MyEtherWalletでの購入が必須だったので、ALISの保管にもMyEtherWalletが適しているといえます。
本当はやめたほうがいいですが他に扱っているウォレットがないので仕方なくといった感じです。MyEtherWalletを使うのが基本ですが、仕方なく使うなら二段階認証などセキュリティを強固にして使いましょう。しかも、ALISを取り扱っている取引所は上でも述べましたが、本人認証をしなくても使えたり、とかなりセキュリティ面では不安なので本当に気をつけて使いましょう。
ICOでは日本時間の2017年9月1日11時から4週間行われ、
1週目:1ETH=2900ALIS
2週目:1ETH=2600ALIS
3週目:1ETH=2300ALIS
4週目:1ETH=2000ALIS
という値段で取引されました。上場はcoinexchangeという取引所で行われています。ICOで集められた資金によってブロックチェーンを使い分ける予定です。結果としては、13000ETH程(4億6千万程)を調達しました。
最低⾦額の 3.5 億円に近い⾦額を調達した場合:
Ethereum 上のチューリング完全な環境を⽤いて ALIS トークンのアルゴリズムを実装することを検討し
ている。ただし、gas プライスの⾼騰が問題になると想定されるため、Ethereum ブロックチェーンへの
書き込み回数を減らす(=トークンが配布されてから次の配布までの期間を伸ばす)ことが想定される。
5 億円以上調達することができた場合:
Ethereum ブロックチェーンとプライベートブロックチェーンを組み合わせたシステムを構築することを
検討する。また、プライベートブロックチェーンは独⾃開発ではなく、既存のブロックチェーンをフォー
クしチューニングしたものを活⽤する予定である。
Source: ホワイトペーパーより引用
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ホワイトペーパーは公式サイトから読むことができます。日本発のICOなのでホワイトペーパーが日本語と英語で書かれていて、日本人で英語が得意でなくとも読むことができます。ホワイトペーパーはこちら!
ALISではブロックチェーン技術を記事の評価や報酬データの保存に使います。これはALISをウォレットに入れているユーザーによって承認されます。不正の起きやすいトークンの配布という部分とブロックチェーンは相性がいいです。記事の内容などはブロックチェーンにいれると機械学習やコンテンツの検索性に不適なので、オフチェーンで管理します。
ALISがやろうとしていることは規模がかなり大きく、検索エンジンとして記事検索できるようになり、Googleに取って代わる、といったことは正直難しいかなと、コインパートナーは考えています。ALISの目指す、広告に頼らず良質な記事を発見する、というコンテンツマイニングはかなり画期的なことだと思いますが、今後世間に受けいられるまでにはかなりの時間がかかるでしょう。そのうえ、それまでにALISの価値がそんなに上がらなかったら資金がなくなり、根本的に開発自体ができなくなる可能性もあります。
なので投資対象として見るには、長期ホールドをするべきで短期的なトレードには向いてないかなと思います。個人的には日本発のICOがということもあり頑張って欲しいので応援という意味もあり、長期的に持っておきたいです。
コインパートナーでは他の通貨にかぎらず暗号資産(仮想通貨)全般の記事を書いているのでよかったらそちらも見てみてください!!!