暗号資産(仮想通貨)テザーの時価総額がビットコインキャッシュを抜いて4位になった。

投資家はテザーを信頼しているようだが、裏付け資産の米ドルを十分に保有していなかったとするテザー社の係争は続いている。

仮想通貨テザーが時価総額4450億円超え

米テザー社が発行している米ドルのステーブルコイン、テザー(USDT)が時価総額4位になったと暗号資産(仮想通貨)メディアBeInCryptoが報じた

執筆時現在の時価総額は4450億円超となっており、ビットコインキャッシュ(BCH)を上回った。

テザーは米ドルと1対1で交換できる(1USDT=1ドル)ことが最大の特徴。

バイナンスなどの海外の取引所で盛んに取引されている。

暗号資産(仮想通貨)同士の交換には税金が発生しない国や地域では利益確定に多く使われる。

また、すぐに暗号資産(仮想通貨)を買えるよう取引所に資産を置いておきたいが、価格の変動を受けたくない場合にも重宝する。

しかし、テザーをめぐっては発行元のテザー社が価値の裏付けとなる米ドルを十分に保有していないのではないかとして裁判になっている。

本来は発行したテザーの量と同じだけ米ドルを保管していなければならないが、CEOのウィリアム・クィグリー氏は「それは重要ではない」と開き直るような発言を残しており、疑惑が深まる。

テザーは一企業が発行しているトークンに過ぎず、有事の際にも米ドルとの交換を保証しているわけではない

発行元のテザー社や同じ親会社を持つ暗号資産(仮想通貨)取引所Bitfinexが資金繰りに苦しむことがあれば、換金できなくなる恐れがあることに留意したい。

テザーは暗号資産(仮想通貨)の購入量の多くを占め、価格を支える重要な通貨だ。

資金繰りの問題が浮上すれば、ビットコインや他の暗号資産(仮想通貨)の暴落を引き起こすと見られることから、テザー社の問題は継続してチェックしていきたい。

 

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