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レンジ相場を下振れたことで、売り展開に

本日の相場では、先日の買いシナリオ67,210ドルラインを実体越えすることはなく、これまでの65,750~67,210でのレンジ相場を下げ振りする動きが確認できた。

これまでは、短期トレーダーによるレンジの行き来を狙ったエントリーを中心に見れたが、ここまで中々崩れることのなかった65,750ドルを超えたことで、短期以外のトレーダーによる参入が発生したことが、デリバティブ基本データからも確認できる。

これまで、半減期後の大きな動きがなかったことから、今回の下落の動きは売り勢力を後押しする形となり、半減期後の上昇を期待していたロングトレーダーにとっては損失決済する結果となったようだ。

これまでの過去データ分析

これまでの3つのデータから、今回の半減期後にビットコインの価格が急上昇するのは「半減期を迎えた50~100日後になる可能性が高い」と予測することができる。
今回のビットコイン半減期は2024年4月20日に行われたため、”2024年6月9日~7月30日”の間でビットコイン価格が急上昇する可能性がありそうだ。

これまでのビットコイン価格は、過去の半減期後に最高値を毎回更新してきた。今回もまた、多くの著名人が中期的な上昇相場になっていくことを予測しているため、多くの投資家は半減期後すぐにこれまでと同様の強気相場となっていくと考えていたようだ。しかし、実際に注目すべきタイミングは半減期直後ではなく、もう少し先の”2024年6月9日~7月30日”の間であると、多くの投資家が考察している。

半減期後の値動きなどに関する詳細情報は、画像と共に下記の記事で紹介しているので、中期的上昇を期待している方は確認してみてください。

ビットコインデータ分析

デリバティブ基本データ

取引高 +42.95% $71.67B
未決済建玉(OI) -1.61% $31.32B
オプションの出来高 -39.73% $625.97M
オプションの未決済建玉 +2.18% $10.24B
24時間の間に清算されたロング $38.81M
24時間の間に清算されたショート $6.21M

参照:https://www.coinglass.com/ja/currencies/BTC

ファンディングレート(FR)・未決済建玉(OI)分析

本日のデリバティブ基本データを見てわかるように、これまで突破の動きがなかなか見られなかったボックスを下振れた動きは、短期トレーダー以外の投資家が参入するチャンスとなったようだ。

それを表す数値として、24時間のショートボリュームに対して、清算されたロング数が連動するように大きい数値となっている。

参照:https://www.coinglass.com/tv/Binance_BTCUSDT

ロングショート比率

24時間ロングボリューム +58.24% $31.28B
24時間ショートボリューム +70.20% $33.48B

参照:https://www.coinglass.com/ja/LongShortRatio

ビットコインテクニカル分析

BTC/USDT日足チャート

BTC/USDT4時間足チャート

BTC/USDT1時間足チャート

戦略まとめ

上昇シナリオ

今回は、先日の買いシナリオ67,210ドルラインを実体越えしなかったため、エントリー待ちの途中で下落相場に切り替わったため、良いエントリー判断であったことが分かる。

現在の1時間足チャートを見てみると、80&200EMA(赤&白ライン)がともに下向きに変わり、現在値と共に200EMAより下に位置しそうなので、今後は下落相場が継続していくとの見方が強い。

しかし、引き続き日足チャートは買いを示していることや、今回の下落相場を調整する短期的な反発の動きにも期待はできるため、この相場でエントリーを検討する際は、15分足などの短期足での少ない値幅でのリスクリワードを設定することをオススメする。またもし、62,150ドルまで下げることがあれば、そこでの反発による買い戻しにも期待できる。

エントリー:15分足チャートで20EMAが上向きに変わり、ダウ理論で高値ラインを実体越えした時
利確:65,200ドルで上ヒゲ反発されたとき
損切り:エントリー時の直近安値を実体で超えた時

下落シナリオ

本日の相場では、4時間足チャート200EMA付近でのヨコヨコ相場から65,750ドルラインを超えたことにより、下落相場に優勢の展開となった。

1時間足チャートを見てみると、80&200EMAがともに下向きに変わり、それと同時に200EMAの位置が、過去の抵抗ライン65,150ドルに重なっているため、今後は今回の動きの価格調整による上昇後に、再度の反発下落に大きな期待が出来そうだ。

現在の1時間足チャートでは80EMAが200EMAより下の位置にはいないが、30分チャートも見てみると今回の反発に期待ができるポイントで、EMAの拡大状況がキレイにそろいそうなので、一度、上昇した後の反発下落を狙う際には30分足でのエントリーを検討してもよさそうだ。

エントリー:1時間足抵抗65,150ドルにタッチ後、30分足チャートで安値切り下げしたとき(64,700ドル付近)
利確:4時間足サポート62,150で反発されたとき
損切り:30分足チャートで、過去の抵抗65,150ドルを実体越えしたとき

相場一言アドバイス

これまでは、半減期後の上昇相場が期待されていたが、レンジを下振れたことで、短期トレーダー以外の売り勢力を後押しする展開となった。この値動きによって「ここから、一気に買い戻しが始まるのではないか?」と考えた方もいると思うが、これまでの過去データからもわかるように”日足サポート60,350ドル”まで戻す可能性はある。

本日のニュースでも、アーサー・ヘイズ氏が発言した「ビットコインはこれから数ヶ月以内に、特に下落局面での買い増しの絶好のチャンスが提供される」のように、ビットコインのチャンス局面は数ケ月規模になるため、投資家は今回の下落局面を買い戻しのチャンスと決めるのにはまだ判断材料は足りないだろう。

今後も引き続き、長期足相場のテクニカルとファンダ情報の重ね合わせが重要となりそうだ。

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