インドの仮想通貨取引所、金融情報局(FIU)の動きに伴って仮想通貨預金等が急増

インドの仮想通貨取引所が、金融情報局(FIU)の動きを受けてその活動を活発化させつつある。

具体的には、仮想通貨取引所に対してコンプライアンス証明通知を発行するというFIUの決定と、インドの規制違反を理由にURLをブロックする要請とが相まって、国内プラットフォームへの資金の移動が引き起こされている。
実際、CoinDCXやMudrexなどは、入金とユーザー登録の大幅な増加を報告している。

インドの大手取引所CoinDCXは、12月28日のFIUの発表以来、仮想通貨預金が2000%という驚異的な増加を記録したことを報告。かかる急増は、FIU登録事業体としての同取引所の地位と、コンプライアンスとセキュリティに重点を置いていることに起因すると考えられるほか、仮想デジタル資産を他のプラットフォームからCoinDCXに転送するユーザーフレンドリーなプロセスによりその魅力がさらに高まったとみられている。

同取引所の共同創設者兼CEOであるスミット・グプタ氏は、規制順守を優先するプラットフォームへの投資家の優先順位の変化を反映して、預金とサインアップの増加を強調した。

FIUの動きに伴う波及効果は、CoinDCXを超えてより拡大している。

こちらも大手仮想通貨投資プラットフォームであるMudrexは、仮想通貨預金が100万ドルに達し、多くの新規ユーザーがプラットフォームに参加したと報告した。Mudrexの魅力は、仮想通貨の入金手数料がゼロであることと、経験豊富な投資家と初心者の両方を魅了するユーザーフレンドリーなインターフェイスにある。

さらに、CoinSwitchやWazirXなどの他のインドの仮想通貨取引所でも、取引量と仮想通貨預金が増加している。たとえば、CoinSwitchでは取引量が30-35%急増し、WazirXでは仮想通貨預金が250%増加し、平均取引額が顕著に増加したと報告されている。

仮想通貨市場におけるインドの取引所の将来は、進行中の規制の動向に大きく依存する。規制上の不確実性が続き、準拠していない外国取引所に対する措置が続く場合、ユーザーは資金をCoinDCXのような規則に準拠した安全なプラットフォームに移動し続ける可能性がある。そして、インドの取引所の魅力は、ユーザーフレンドリーなインターフェイスや入金手数料ゼロなどの機能によってさらに強化されるともみられている。

ただし、世界的な要因や市場動向の影響を受ける仮想通貨市場の本質的な変動性により、予測不可能な要素が加わり得る。

今後の軌道は、規制政策がどのように進化するか、また政府が仮想通貨取引に対してより明確なガイドラインを提供するかどうかにもかかってくる可能性が高い。オフショアプラットフォームと比較してインドの取引所が提供する安全性と利便性は、ここ最近の急増傾向を維持する上で重要な役割を果たし得るところ、引き続きインドにおける仮想通貨市場の動向に注目していきたい。

トレード戦略や投資の最新情報をサロン内にて配信中!!

>>オンラインサロンの詳細を見る >>Discordから入会する

この記事は「INDIAN CRYPTO EXCHANGES SEE RECORD SURGE FOLLOWING FIU CRACKDOWN」を参考にしています。