カザフスタンで、認可された者のみが仮想通貨マイニングを行えるよう制限する法案が提出された。

同国ではマイニングによる電力消費が問題となっており、規制によってこれを抑えたいねらいがあるとみられる。

カザフスタンのマイニング新法、マイニングの抑制目指す

カザフスタン議会のマジリス(下院)の議員らが、同国における仮想通貨のマイニングに関する規制を導入するための法案を国会に提出した。

法案が成立すれば、アスタナ国際金融センター(AIFC)に登録されている企業、または認可されたデータセンターと契約を結んでいる非居住者に対してのみ、マイニングが許可されることになる。

カザフスタンでは、仮想通貨規制が強まる中国に代わる国としてマイニングが盛んとなっており、一時は世界2位のマイニング大国だったこともある。

「グレーな」マイナーによる電力使用は脅威

カザフスタンの Ekaterina Smyshlyaeva議員によると、カザフスタンで現在マイニングを行っている業者のうち、登録しているのは3分の1程度に過ぎないという。

非登録の「グレーな」マイニング業者による電力使用が大きな問題となっていると、 同議員は指摘した。

「グレーな」仮想通貨マイナーによる電力消費が野放しになっており、カザフスタンのエネルギー安全保障に脅威を与えている。

カザフスタンの国家歳入委員会によると、仮想通貨マイニング事業者による国家予算への寄与は、2022年第1四半期に150万ドル(約2.2億円)に達したという。

同国では7月、マイニングに消費した電力に応じた課税制度が法制化されている。

\無料アプリを使って/

仮想通貨のニュースを逃さずチェック