他業界と比較してビットコインマイニング業者は多額の管理費用を支出する傾向にある

他業界と比べて、ビットコインマイニング事業者は、多額の管理費用を支出する傾向にあることが、Arcane Researchの報告によって明らかになった。

当該報告によると、「標準的なビットコインマイニング事業者は、収益の50%を管理費に費やしている」といい、多くのマイナーは「直接的な生産コストを最小限に抑えることに集中しており、管理費など間接的な費用の支出は押さえられていない」とされている。

なお、ここにいう「管理費」とは、収益の生成に直接関係しない企業が負担する費用を指しおり、具体例としては株式・役員報酬などが挙げられる。他方で、一方、「直接生産費」には、マイニング業者スタッフの給与や電力関連のコストなどが含まれる。

下記チャートは、2021年以降のビットコインマイニングの生産マージンの変動を示すものである。当該チャートから読み取れるように、ビットコインマイニング事業者は近年、「60%から80%」程度のマージンを維持しており、直接生産関連のコストを最小限に抑えることに長けていることを示唆している。

他方で、下記チャートは、管理費用の変動を示すものである。当該チャートから読み取れるように、ビットコインマイニング事業者は2021年以降、管理費用に多額の費用――収益の平均50%――を管理費用のみに費やしている。
特に、大手マイニング会社Marathonは、他市場よりも多くの費用を費やし、過去2年間において総収入の約97%を管理費用に充てている。

石油・ガス産業や金鉱業などの他産業と比較すると、ビットコインマイニング事業者がかかる費用に対して膨大な支出を行っていることがわかる。特に金採掘企業は2021 年以降、収益のわずか3%しか管理費用に費やしていない。

ビットコインマイニング産業と他産業との違いについて、報告では「ビットコインマイニング業界が比較的未熟なものであり、収益が依然として非常に低いという事実にある」と説明されている。

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この記事は、bitcoinist.comの「Report: Bitcoin Mining Companies Spend Excessively On Administration Compared To Other Industries」を参考にしています。