オーストラリア自由党上院議員アンドリュー・ブラッグ氏が、主にステーブルコイン・仮想通貨取引所・デジタル人民元を規制対象とした新たな法案を起草したことが明らかになった。
これは、「Digital Assets」法案と呼ばれるもので、「オーストラリアの仮想通貨エコシステムと仮想経済へのより大きな投資と成長への扉を開く」ことを目指しているという。
同法案によると、ライセンスなしでステーブルコインを発行することは犯罪行為として扱われるほか、ステーブルコインのプロバイダーは、オーストラリアの銀行に準備金を預け、四半期ごとに当局に報告し、監査を受けられるようにする必要がある。
ブラッグ議員は、「ステーブルコインの規制は、最近のテラエコシステムの崩壊などを受けてその必要性が議論されるようになった」と指摘し、「不必要な損害から消費者を保護することは非常に重要だ」と説明した。
また、同法案は、中国のデジタル人民元に関しても特別規定を設けている。より具体的には、オーストラリアで営業している中国の銀行は、デジタル人民元が関与する取引について、準備銀行とオーストラリア健全性規制局(APRA)に報告することが義務付けられる。
この点について、ブラッグ議員は以下のようにコメントしている。
「その通貨(=デジタル人民元)が太平洋地域、あるいはオーストラリア国内で普及すれば、中国国家は現在持っていない巨大な力、経済力、戦略力を手に入れることになるでしょう。そのため、それに備える必要があり、また、デジタル人民元についてより深く知る必要があるため、法案はその点に関する報告要件を確立しています。」
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この記事は「Launching stablecoin without a license in Australia could be an offense soon, here’s why」を参考にしています。
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著者: CoinPartner 編集部 kenta