英中央銀行の総裁が、仮想通貨へ投資するリスクについて改めて警告を発した。

米仮想通貨レンディング企業の出金停止が発端となり、ビットコインが大幅な値下がりを記録したことを受けての発言だ。

仮想通貨に「本質的な価値ない」

英イングランド銀行総裁のアンドリュー・ベイリー氏は13日のPublic Accounts Committeeで、仮想通貨投資に関する懸念を改めて表明した。

そういった資産(仮想通貨)に投資したいなら構わないが、全財産を失う覚悟をする必要がある。

13日、米仮想通貨レンディング大手セルシウスが出金・送金を一時停止したことを受け、ビットコインをはじめとする仮想通貨市場は大混乱に陥った。

ビットコインは一時14%下落し、数日が経過した現在も300万円を割り込むなど、12日以前の水準に戻るような兆候は見せていない。

ベイリー総裁はこうした仮想通貨の急激な値動きを受け、仮想通貨の価値を「本質的なものではない」と指摘した。

人々は個人的な理由で物に価値を見出す。しかし、仮想通貨に本質的な価値はない。今朝も私たちは仮想通貨取引所で「爆発」が起こるのを見た。

仮想通貨に関して、否定的な発言を繰り返してきたベイリー総裁。

「仮想通貨に本質的な価値がない」、「仮想通貨に投資するならば、全財産を失う覚悟を持たなければならない」といった趣旨の発言は初めてではない。

過去には「犯罪活動を支援している」と強い表現で警告したこともあった。

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