ステーブルコインのUSTとLUNAの急落を受けて仮想通貨市場が不安定となっている中で、英国政府がステーブルコイン発行者に対しての規制を検討している。
政府は投資家保護と金融市場の安定を目的として、デジタル決済企業への法改正の議論を進めていくようだ。

英国政府がステーブルコイン発行者への規制を検討

英国政府が決済手段として利用されるステーブルコインの発行者やサービスプロバイダが安全に運営され、成長するための条件を整えることを目的として法改正を検討している。
同政府はステーブルコインの発行者が破綻した場合に起こりうる金融市場の安定性の問題を軽減するため、適切な規制の必要性があると述べている。

政府は金融市場の安定を目的に、DSA(デジタル決済)企業の破綻によってもたらされるリスクを管理するため、既存の法的枠組みを効果的に適用できるようにすることが重要であると考えている。

規制を行う上で政府は、デジタル決済企業に金融市場インフラの特別管理制度(FMI SAR)を改正して適用することを想定している。
この法案を適用することにより、同国の中央銀行であるイングランド銀行がデジタル決済企業を規制する権限や、破綻した際の倒産処理の管理者を任命する権限を持つことになる。
現在、FMI SARは、破産に至った企業に対するサービスの継続性を確保することを管理者に義務付けているが、今回のTerraのようにステーブルコインが破綻した場合には顧客保護と金融の安定を確保するのに不十分となっている。
そのため政府はFMI SARを改正し、顧客資金と保管資産の返還または移転を確保する項目を追加したいと考えており、イングランド銀行は権限者として破綻時の対応を判断できるようになる。
パブリックコメントは8月2日まで受け付けられており、引き続き法改正の議論が続くこととなっている。

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