トルコのエルドアン大統領が仮想通貨を規制する法案の準備が整ったことを明らかにしている。
同大統領はイスタンブールで記者団に対し、「法律は準備ができており、遅滞なくすぐに国会に提出する」と語っている。

トルコで仮想通貨法がまもなく誕生か

トルコで仮想通貨法の制定の動きが進んでいる。
同国では現地通貨のトルコリラの下落に伴い、ビットコインをはじめとする仮想通貨の人気が高まっている。
エルドアン大統領の下で低金利政策が継続されており、先日では1リラが6円台に到達して過去最安値を更新していた。
その後、同大統領がリラ建ての預金保護策を発表すると、急反発を見せて現在では10円台で推移するなど、非常に不安定な動きが続いている。
このような背景から多くのトルコ国民は、仮想通貨が通貨の問題を回避する方法として捉えており、今月には3月以来初めて1日100万件を超える取引が行われている。

仮想通貨の規制に関しては、7月にグル前財務副大臣が米国やヨーロッパで実施されている枠組みをモデルにすることになると語っていた。
そのため、仮想通貨法では様々な種類のデジタル資産を定義して、投資家保護のための措置を導入する予定となっていた。
一方でトルコの仮想通貨に対する姿勢は厳しく、今年4月には中央銀行が仮想通貨を決済手段として使用することを禁止する声明を発表していた。
また、9月にはエルドアン大統領が『仮想通貨と全面戦争状態にある』と述べており、今後どのような内容が仮想通貨法に盛り込まれるのかは不透明な状況となっている。

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この記事はcoindeskの「Turkey President Erdogan to Send Crypto Law to Parliament: Report」を参考にして作られています。