ロシア中央銀行がデジタルルーブル発行前に充分なテストを行うことを強調

ロシア連邦中央銀行(CBR)は、最終的にCBDCを立ち上げる前に、1年以上にわたってデジタルルーブルをテストする可能性があるとの方針を示している。規制当局のトップであるElvira Nabiullina議長は、デジタルルーブルプロジェクトは一定の基準を満たした場合にのみ実現すると主張した。

金融当局はCBDCに求める条件の一つとして、”デジタル通貨がロシアの不換紙幣である現金と銀行のお金と1対1の比率で自由に交換できること”を挙げている。Nabiullina氏は、導入のリスクについての質問に答え、この問題は貨幣の流通に関わるものであり、金融当局は細心の注意を払う必要があると強調した。

これは本物のルーブルでなければなりません。割引などはありません。

さらに同氏は、デジタルルーブルのプロトタイプは来年の初めに発売される可能性が高いと説明し、その後、CBDCがどのように機能するかを確認するために、少なくとも12ヶ月間の試験を行うとしている。また、同氏は、デジタルルーブルが成功するためのもう一つの重要な条件は、インフレを加速させないようにすることだと述べた。

Nabiullina氏は、デジタルルーブルを大量に発行することではなく、この新しい通貨を使って取引コストを下げることが重要だと強調している。

現在の技術では、それが可能です。そして、我々にとっては、デジタルルーブルの量ではなく、これが成功の基準となるでしょう。

ロシア中央銀行は6月、十数行の銀行などが参加するデジタルルーブルのパイロットグループを結成している。当局は、2021年12月にプラットフォームのプロトタイプの開発を完了させ、2022年1月にCBDCの試験を開始し、何段階かに分けて試験を実施する予定だ。

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この記事は、Bitcoin.comの「Digital Ruble Should Not Boost Inflation, Bank of Russia Says」を参考にして作成されています。