8人は「群衆」となり、時に意見の衝突を招いた

イーサリアムの共同創設者であるVitalik Buterin氏は、Twitter上でイーサリアムに関する質問の応対を行った。質問の内容は、教訓や今までの後悔といった深刻なものから、イーロン・マスク氏がButerinに「愛とは何か」と尋ねるなど、仮想通貨に関係のない話題も含まれていた。

質問の中の一つに「イーサリアムの技術的なこと以外で、最大の後悔はなにか」という問いがあった。この問いに対してButerin氏は8人の共同創業者がいたことと回答した。また「彼らを選ぶのに適切な時間をかけられなかった」とも付け加えている。

「8人の共同創設者」であったこと(そして、それらを非常に迅速かつ無差別に選択せざるを得なかったこと)。

イーサリアムのプロジェクトには、Vitalik Buterin氏自身を含めて8人の共同創設者がいた。8人とは「Vitalik Buterin」「Mihai Alisie」「Anthony Di Iorio」「Jeffrey Wlicke」「Charles Hoskinson」「Amir Chetrit」「Joseph Lubin」「Gavin Wood」である。もともとは「Vitalik Buterin」と「Gavin Wood」が設立したところに、後から6名が加わった。

8人の中では、様々な問題が発生した。その中でもっとも大きい問題は「イーサリアムを法人を非営利にするか、営利にするか」であった。この問題は、開発者同士の意見が一致しなかった。結果的に折り合いがつかなかったCharles Hoskinson氏は、プロジェクトから脱退した後にカルダノを創設し、今や仮想通貨の時価総額3位とイーサリアムのライバルとなっている。

Buterin氏は、多くの共同創業者を抱えることが、どれほどの問題になるかを予想していなかったようだ。

小規模なグループでは、人と人との調整が思った以上に難しかったのです。全員が輪になって座り、お互いの本質的な良さを見て、仲良くなることはできません。特に、巨大なインセンティブの対立がある場合は難しいです。

Buterin氏がイーサリアムプロジェクトにおける人々の問題を指摘したのは、今回が初めてではない。ETH 2.0プロジェクトの遅延については、問題は当時人々が予想していたような技術的なものではなく、人の問題であったと主張した。そして「チームを作るなら、誰と一緒に仕事をしているのかを知ることが重要です」と、共同で開発する際の教訓を述べた。

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この記事は、bitcoinist.comの「Ethereum Founder Vitalik Buterin Reveals His Biggest Regret With The Project」を参考にして作成されています。