イランはビットコイン決済を全面禁止するもマイニング事業は許可

イランのオンライン通信社であるTasnim News Agency社は7月2日、イラン議会は国内での支払いに、自国以外のすべての仮装通貨を使用を禁止する新しい法案を作成したと発表した。現在イランは独自の仮想通貨を開発しており、今後導入を進めていくために規制を敷くとみられている。

今回の規制は、以前4月に報じたようにトルコに続く形となった。トルコでも同様にビットコイン決済を中止している。中東近隣国ではビットコイン決済を禁じる動きが広まっているようだ。

イランでは、マイニング事業者についての風当たりも強い。5月に停電が頻発したことから、マイニング事業者は4ヶ月の営業停止命令を受けている。さらに先月情報省はスパイを準備し、許可を得ずに営業しているマイニング事業者を追い詰めたとされている。政府の規制により、現存するマイニング事業者は厳しい状況に置かれているようだ。

一方で、イランでは先週30のマイニング事業者に営業許可を与えたとされている。自国の仮装通貨の発展のために、ビットコインの”決済”は国内で禁止するものの、ビットコインの"マイニング"まで禁止するつもりはないようだ。

ビットコインの規制は、各国で判断が大きく分かれている。エルサルバドルのように法定通貨化して受け入れる国もあれば、中国のように全面的に禁止しようとしている国もある。イランはその中間と言ったところだろうか。今後も各国で法整備が整っていくことであろう。

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この記事は、u.todayの「Iran Plans to Ban Bitcoin Payments」を参考にして作成されています。