イタリア銀行協会(ABI)は、欧州中央銀行(ECB)が導入を目指す「デジタルユーロ」を積極的に受け入れる姿勢を表明した。
昨今世界中でデジタル通貨・ブロックチェーン導入の動きが強まっているが、このトレンドは仮想通貨にも影響を及ぼすのだろうか。
ヨーロッパ諸国で高まる、仮想通貨への関心
イタリア銀行協会(ABI)ウェブサイトの情報によると、同協会は「デジタルユーロ及び中央銀行発行デジタル通貨(CBDC)の開発・導入を積極的にサポートしていく姿勢」だという。
ABIには、イタリア国内の700以上もの銀行が加盟しており、その影響力は非常に大きい。
さらに、ABIは2019年に仮想通貨を含むデジタル通貨のリサーチに関わる部会も立ち上げており、動向にも注目が集まっていた。
今回の件に関して、ABIは以下のように述べている。
「我々は、デジタル通貨を受け入れる準備を整えている。プログラム可能なデジタル通貨は、銀行システムにおける様々な分野で革新的な影響をもたらしてくれる。また、デジタル通貨が一般化するためには、国民から信頼される必要があるところ、デジタル通貨についてのコンプライアンス面・安全面等への配慮が不可欠である。」
また、ABIはデジタルユーロのみならず、既存銀行間システムにブロックチェーン基盤の分散型台帳技術(DLT)を適用すべく、プロジェクトを進めてきた。
当該プロジェクトには、DLTの利用促進に合意した『マルタ・フランス・キプロス・ポルトガル・スペイン・ギリシャ』などヨーロッパ諸国も参加を表明しており、ヨーロッパ地域でのデジタル通貨・ブロックチェーンへの関心の高さがうかがえる。
ブロックチェーンを軸として、銀行業界に起こりつつあるイノベーションはビットコイン(BTC)など仮想通貨にポジティブな影響をもたらすのか。
今後の世界各国の動きから目が離せない。
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