格安航空会社として知られる、ANNホールディングス子会社のピーチ航空がビットコイン決済の導入を予定していると発表しました。
昨年秋から延期されたピーチ航空のビットコイン支払い導入
今回は2018年3月に導入の予定があるとの発表でしたが、実は昨年度の秋に導入する予定がありました。
昨年四月の資金決済法改正を受けての決断でしたが、結局そのときはビットコイン相場の急激な変動などを受けて導入には至らなかったようです。
ピーチ航空計画白紙化を否定、ビットポイントとの合意が取れ次第今年3月導入へ
NHKなど各種報道機関では「ピーチ航空がビットコイン決済の導入を白紙化した」との報道もありましたが、ピーチ航空はこれを否定。
各種法整備などからビットコイン普及の土台は固まってきているという認識の下、航空系企業として日本発の暗号資産(仮想通貨)による決済の導入を予定しているとのことです。
このビットコイン決済の導入でアジアの他地域などからの観光客の増加を狙うほか、一度日本に来た外国人観光客が繰り返し日本に訪れやすい環境を整えるという狙いがあるようです。
ビットポイントジャパン社との提携によって、航空券をビットコインでで購入できるようになるほか、空港にビットコインを用いて日本円を引き出せるATMのような装置の設置を予定しています。
また、コインチェックのGOX問題を受け、暗号資産(仮想通貨)を利用することの安全面について問われると、「システムの安全性は現在は十分に確認されている」と主張。
同社は導入時期については検討中で、ビットポイントとの合意が取れ次第2018年3月にも導入するつもりだとのことです。
ビットコイン決済導入による影響
このニュースは間違いなく暗号資産(仮想通貨)市場にとってはよいニュースでしょう。しかしながら、政府の政治的方針に関わるニュースなどに比べるとインパクトが弱く、現在下降気味のビットコイン価格や暗号資産(仮想通貨)市場を建て直せるほどの大きな影響があると思えません。
また、ビットコインの更なる暴落や高騰などが起こってしまうと、それが原因で再び導入が延期になる可能性もあります。
ですが、もし導入されればビットコインが決済通貨としてまた一歩普及したことになります。
今後このようなサービスが増加することによって、更なる暗号資産(仮想通貨)の浸透に期待したいですね。