ブルームバーグ通信が提供しているビットコインの指標に買いシグナルが点灯した。
ビットコインは、金と同様、安全資産としての地位を確立しつつあると有識者は見ている。
ビットコインは金と同じ安全資産に
米経済金融メディアのブルームバーグ通信が提供しているビットコインの売買タイミングを示す指標に買いシグナルが点灯したと暗号資産(仮想通貨)メディアDaily HODLが報じた。
2019年の高値を更新するかもしれないとブルームバーグは見ている。
背景には、世界経済の不確実性が高まった際に安全資産として買われやすい金と似た地位をビットコインが確立し始めたことがある。
以下のグラフはアメリカの株価、国債、金、それにビットコインの価格推移を示したものだ。
(画像 TradingViewのダウ平均株価、 アメリカ国債10年物、金先物、ビットコイン相場 1時間足)
株価が大きく下落したタイミングで国債と金の価格が上がっていることが分かる。
ここまでは定石通りの展開だ。
株式市場の伸びが期待できなくなったとき、確実に資産を増やすことができる国債に資金が集まる。
また、株式に投資して資産を失うよりも価格の安定した金に資金を換えておいたほうがリスクが少ないとの思惑から金が買われる。
ブルームバーグ・インテリジェンス上級アナリストのマイク・マックグローン氏は、最近の相場では国債や金に加えてビットコインも買われるようになっていると指摘。
「ビットコインは世界経済の不確実性に対する逃避資産として卓越した能力を見せている」とビットコインの役割が明確になってきたとの意見を示した。
グラフの下2つ、金とビットコインのチャートを見てみると、確かによく似た形をしているのが分かる。
これからの世界経済とビットコインの動き
GDP世界1位と2位が争う米中貿易戦争はまだ終わりが見通せない。
それ以外の国でも経済の力強さを示す経済指標に弱さが見られ、多くの国が金融政策や財政政策の変更を余儀なくされている。
各国の政策が不十分で、世界経済の成長が鈍化または後退することになれば、ビットコインの人気はますます高まると見られる。
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