カナダ規制当局、仮想通貨エクスポージャーに関するガイドライン策定に係る協議開始へ

カナダ規制当局、仮想通貨エクスポージャーに関するガイドライン策定に係る協議開始へ

カナダの銀行規制当局である金融機関監督局(OSFI)が、仮想通貨エクスポージャーの報告に関する銀行及び金融機関向けのガイドライン策定に関する協議プロセスを開始した。

この動きは、急成長するデジタル資産業界によってもたらされるリスクと課題に対処するための重要な一歩を示している。

OSFIの声明は、デジタルイノベーションが金融取引・管理・価値観に変革をもたらす影響、特に仮想通貨分野における金融イノベーションの規制されていない性質に伴う固有のリスクを強調した。

カナダの規制当局の取り組みは、透明性と市場規律の強化に向けた世界的な傾向に沿ったものだ。次のガイドラインは、2024年秋までに草案として公表され、翌年に最終決定される予定で、データの比較可能性と一般公開を促進し、それによってより安全な金融環境に貢献することを目的としている。

包括的かつ効果的なガイドラインを追求する中で、OSFIはいくつかの重要な側面に関するフィードバックを求めてきた。

そして規制当局は、検討すべき3つの基本的な問題を提起しました。これらには、カナダの状況に適応するためのバーゼル銀行監督委員会(BCBS)の開示表とテンプレートの修正の可能性、開示の比例性を確保するための重要な考慮事項、カナダの開示を策定する際に考慮すべきBCBS協議で提起されたその他の関連問題が含まれる。

この協議段階は1月31日まで開かれ、カナダの規制当局とBCBS協議に関与する国際的に活動する銀行を含むさまざまな利害関係者との間の協力的な取り組みを表している。

OSFIは、このフィードバックから得た洞察をBCBSの進行中の開発と統合し、仮想通貨エクスポージャー報告のための包括的かつ効果的な規制枠組みを確立することを計画しており、今後の動向に注目が集まる。

この記事は「CANADIAN REGULATOR INITIATES CONSULTATION ON BANK CRYPTO REPORTING」を参考にしています。