調査員は、カストディ市場の主な動きとして、クリプト・ステーキングと非代替性トークンへの関心の高まりを挙げている。
仮想通貨カストディ市場は2022年に4480億ドルに到達
デジタル資産産業は2021年11月のピーク時に3兆ドル（約426兆円）以上に達した。
しかし、2022年のカストディ市場は4479億ドル（約63兆6200億円）と控えめな水準にとどまっている。
この数字は、コンサルティング会社のプライスウォーターハウスクーパース（PwC）とウェルステック・プラットフォームのアスペン・デジタルが実施したデジタル資産カストディの状況に関する共同レポートから引用された。
レポートでは、2023年4月時点のカストディサービスプロバイダーの数を120社とし、サードパーティサービスプロバイダーとセルフカストディソリューションの2つに大別している。
レポートでは、機関投資家の主な動きとして、イーサリアムの合併による仮想通貨ステーキングへの関心の高まり、機関投資家を惹きつけるNFTとメタバースの出現が挙げられている。
カストディ業界の課題
報告書によると、カストディ業界の重要な課題はセキュリティである。
2022年のFTXの失敗で示されたように、適切なガバナンス、リスク管理、内部統制の欠如が原因である。
「金融機関は、単に取引所プラットフォームで資産を保有するのではなく、セルフカストディ・ソリューションや信頼できるデジタル資産カストディアンを通じて資産を保護することをますます求めるようになっている。」
カストディアンにとってのもう一つの課題は、保険契約の分野にある。
セルフカストディソリューションは保険を提供しておらず、ユーザーは過失によるデジタル資産の損失について補償されない。
同レポートのファミリーオフィス関係者によれば、健全な保険契約はデジタル資産のカストディアンを選択する際の重要な基準であるという。
報告書は投資家に対し、カストディサービスプロバイダー選定のアプローチを提案している。
このアプローチには、市場のマッピング、成績システムの構築、パフォーマンス・レビュー、その他の事前手続きを含む5つのステップが含まれる。
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