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評価基準 | 評価(20段階) |
流動性/市場要因 | 14点 |
ブロックチェーンの性能 | 13点 |
将来性 | 15点 |
開発力 | 16点 |
スキーム | 14点 |
合計 | 72点 |
他の主要通貨との比較
LUNA(Terra)は2021年7月末から高騰を始め、10月に最高値49.6ドルを記録しました。10月~11月にかけて勢いは一旦落ち着いたものの、最高値付近をキープし続けている状態となっています。
このままBTCやETHの暴落・価格下落につながるマイナスファンダなどがなければ、再び最高値を更新する可能性は十分にあると考えられます。
12/3追記:LUNAは11月下旬より高騰を始め、最高値69ドルを更新しています。
2020年9月下旬予定 | Houston Engineering bay |
2020年9月中旬予定 | Station Extension |
2020年10月中旬予定 | Station Mobile |
2020年10月下旬予定 | Terra初のハッカソン Terra初となる、DAppのアイデア等をハックする 公式ハッカソンを開催します。 |
2020年11月下旬予定 | Anchor V1 第2回助成金 Terraform Labsでは、コアインフラ、アプリケーション開発ツール、 コミュニティ支援に貢献する有望な開発を促進するために、 実質的な助成金を発行します。 |
2020年末 | Terra End of Year Summit! |
今後 | Columbus-5 |
Terra(テラ)は、ブロックチェーン上に様々な法定通貨を表現することのできるシステムです。
主に国境を超えたEコマース上での利用を目的としています。
Terraエコシステムには大きく二種類のトークンが存在します。
があります。
Terraは秒間トランザクション1000を超える独自のブロックチェーン「Terraブロックチェーン」を使用しています。
現在はイーサリアム、solanaチェーンからでもTerraチェーンに接続できるようになっており、今後他チェーンとの相互運用もできるようになる予定です。
Terraは「人々を不透明な手数料から解放する」をミッションとしています。
複数の国の法定通貨に対応したTerraステーブルコインの発行や、それを使えるEコマース市場の形成に力を入れています。
Terraのターゲット市場は国境を超えた共通の決済方法を求めている人たちだと考えられます。
これは数種類の法定通貨に対応したTerraステーブルコインの発行や、法定通貨の違いで、海外からの購入による手数料を削減できることからわかります。
「Daniel Shin氏」「Do Kmon氏」の2人が最初に「Terra Money」を創立しました。
そこからチームを結成し今では40人近いメンバーとともに活動をしています。本社は韓国です。
創設メンバーの知名度が高いことからも、資金調達にはさまざまな企業や投資家が協力しています。
有名なところではBinance LabやHuobi Capital、Polychainなど。2018年の資金調達ではこれらの企業のおかげで3200万ドル集まりました。
LUNAトークンは、Terraステーブルコインの価格を目標価格に近づけるためにあるトークンです。
LUNAトークンの役割
ユーザーにある基本的なメリットはトランザクション手数料とステーキング報酬の獲得です。
ステーキング報酬は、「トランザクション総額×手数料率×自身のステーキング量/全体のステーキング量」で算出されます。
また、LUNAトークンの価格はTerraステーブルコインの需要が高まれば高まるほど上昇する仕組みとなっています。
例えば「Terra USD」の需要が高まって価格が上昇すると、価格を是正するためにシステムが自動で「Terra USD」を発行します。その「Terra USD」を市場で売却し、売却益でLUNAトークンを購入して焼却(バーン)します。これによってLUNAトークンの価格が上がるという仕組みです。
このようにTerraステーブルコインの需要が高まると、間接的にLUNAの価格は上昇していきます。
既存産業の競合の一つとしてはクレジットカード会社があげられます。
クレジットカード決済とTerra決済との大きな違いは手数料の有無です。クレジットカードは決済した店舗がカード会社に手数料を払うのに対して、Terra決済はユーザーが直接Terraに手数料を支払います。対応店舗によっては、カード決済よりもTerra決済の方が手数料を払わなくていいという点で優れていると考える店舗も出てくる可能性があるでしょう。
しかしこれは、クレジットカード並みにTerraの需要があるならTerraを優先するというだけの話であり、需要を高めるためには同時にユーザー側のインセンティブにも目を向けなければなりません。
Terra決済の手数料は非常に安くはありますが、クレジットカードと比較すると、そもそも手数料を支払うという行為事態がマイナスに捉えられてしまうでしょう。Terraがシェアを獲得するためには、今以上にユーザーへのインセンティブ設計を整える必要があります。
Terraの競合プロジェクトの一つとしては、MakerDAOがあげられます。
MakerDAOはETHのような仮想通貨を担保として、分散型ステーブルコインDAIを発行するプロトコルです。
執筆時点(2021年7月末)での時価総額は、TerraUSDが48位であるのに対して、DAIは22位となっています。 TerraUSDやDAIのようなステーブルコインは、利用規模が拡大するほど法定通貨と競合しやすくなります。国家からすれば、法定通貨の効力が損なわれることを黙って見ているわけがありませんから、法規制によって抑制しようとするでしょう。
Terraの運営は中央集権的な側面が大きく、このような法規制の影響を受けやすいといえます。一方でMakerDAOの運営は自立分散型組織(DAO)であるため、コミュニティの分散化が進むにつれて、法規制の影響を受けにくくなっていきます。
緑:LUNA 黄:BTC
これはLUNAトークンとBTCのチャートです。2021年2月から5月にかけて価格が上昇しています。
LUNAトークンは4倍ほどに跳ね上がっていますが、プロジェクト自体になにか大きな動きがあったわけではありません。
現状LUNAはBTCの値動きに引っ張られる傾向が強いといえます。
12/3追記:現在LUNAは高騰していますが、BTCは高騰しておらず、相関は見られません。
前述したように、LUNAの価格が上昇するのはTerraステーブルコインの需要が高まったときです。
LUNAの価値が上昇するケースとしては、
などが考えられます。
そのためLUNAを保有することによるインセンティブの追加や、Terra決済を利用するユーザーへのインセンティブの追加などが実行された場合には、LUNAの値動きに注目しておくのが良いでしょう。
短期的にはBTCの値動きに連動すると思われるため、関連ニュースをチェックしながら長期目線での保有を検討するのが良いかもしれません。
12/3追記:現在LUNAは高騰していますが、BTCは高騰しておらず、相関は見られません。
以上が、Terraプロジェクトと仮想通貨LUNA/Terraステーブルコインについての解説でした。
Terraが目指す未来はとても素晴らしいものであり、それを実現するための開発力も潤沢な非常に優れたプロジェクトであると考えています。しかし壮大なビジョンであるだけに競合が非常が多く、法規制のような懸念点も残っています。いかにしてこうした壁を乗り越えていくのかに注目です。
(ここに記載された見解は著者のものであり、必ずしもコインパートナーの見解を反映するものではありません。すべての投資にはリスクが伴うため、意思決定の際には独自に調査を実施する必要があります。)