過去24時間でじわじわと価格を上昇させている仮想通貨ビットコイン(BTC)は、本日一時10,940ドル(約115.8万円)にまで到達した。
今後短期的な価格上昇に向け、「Square社によるBTC大量購入」「BTC市場の蓄積フェーズ」「BTCオンチェーンアクティビティ増加」という「3つの好材料」がビットコイン(BTC)市場に追い風を吹かせる。
Today, @Square announced that it has purchased $50M in bitcoin. Square believes cryptocurrency is an instrument of economic empowerment and provides a way to participate in a global monetary system, which aligns with the company’s purpose. For more, visit https://t.co/HPhSMfVgac.
— Square IR (@SquareIR) October 8, 2020
10月8日、TwitterのCEOであるJack Dorsey氏が経営するアメリカソフトウェア企業Square社が、同社総資産の1%に相当する「5000万ドル」相当のビットコイン(BTC)を購入したことを発表した。
Square社による今回の買いへの動きは、長らくレンジでの停滞が続くビットコイン(BTC)市場にとって、強力な強気材料のひとつだ。
さらに、Square社のCFO(最高財務責任者)であるAmrita Ahuja氏が語ったビットコイン(BTC)に対する評価も、各国企業が仮想通貨への積極的な動きを強めるという意味において非常に好材料となりうる。
「将来的にビットコイン(BTC)は、より“ユビキタスな通貨”になる可能性が高いです。仮想通貨は、経済的エンパワーメント手段のひとつであり、Square社の目的に沿った“グローバルな金融システム”に参加する場を提供してくれる存在となりつつあります。」
上記のようなAmrita Ahuja氏による発言や、ビットコイン(BTC)に対するSquare社の今回のような動きは、機関投資家の間でのビットコイン及び仮想通貨への需要の高まりにもつながる可能性が高い。
米仮想通貨メディアCointelegraphも、「Square社による「5,000万ドル」相当のBTC購入は、ビットコイン価格が上方へとブレイクアウトするために非常に魅力的な要因」だと報じるなど、価格上昇への期待感は高まる一方だ。
(Source: TradingView.com, Nunya Bizinz「The monthly Bitcoin price chart with Bollinger Band.」)
過去1ヶ月間、ビットコイン(BTC)価格は、「10,500ドル(約111.2万円)から11,000ドル(約116.5万円)」の範囲内での取引が続いていた。
そんな中、先日には2016年以来初めてビットコイン(BTC)のボリンジャーバンドは0.95を下回った。
ボリンジャーバンド(Bollinger bands)とは、移動平均線とその上下2本ずつの標準偏差からなる線の計5本の線で表される、ボラティリティトレンドを評価する上で広く利用されているテクニカル指標のひとつだ。
もちろん、現在が「蓄積フェーズ」にあるとしても、必ずしも上方へのボラティリティが急増するとは限らない。
しかし、ビットコイン(BTC)が一貫して「10,500ドル」のサポートレベルを維持していることを考慮すると、レンジを抜けたときには一気に「11,000ドル」を突破する可能性が高いとも思える。
その他さまざまな好ファンダと相まって、ボラティリティの急増とともに価格が大幅上昇へと向かう準備は整いつつあるか。
1/ New #bitcoin addresses were absolutely off the charts last week.
— Cole Garner (@ColeGarnerBTC) October 5, 2020
The backstory is bullish and intriguing — a unique view on a new bull market catalyst.
I’m about to break this down 👇#BTC pic.twitter.com/GPZ1e3mzAr
著名オンチェーンアナリストのCole Garner氏によると、ここ数週間でアクティブなビットコインアドレスの数が急増しているという。
Cole Garner氏は、この傾向の要因には中国メディアが「仮想通貨について取り上げたこと」が大きく関わっている可能性が高いと説明する。
先月末、新聞紙やテレビ番組などの中国主要公式メディアが、「仮想通貨は今年最もパフォーマンスに優れた資産」との旨を報道したことは記憶に新しい。
これにより、アクティブなビットコインアドレスの数がポジティブな動きを見せ、ネットワークアクティビティに大きな影響をもたらしたと考えられるという。
Hmm this is an interesting propaganda vibe from CCP’s official media outlets as “参考消息”, Xinhua and CCTV2
— Dovey 以德服人 Wan 🪐🦖 (@DoveyWan) September 25, 2020
the headline “cryptoasset is the best performing asset YTD” was featured on all avenues, news paper, online media and TV
It’s rare for such a coordinated effort pic.twitter.com/2g6VDsV5SE
また、ビットコインネットワークのアクティビティに加え、ハッシュレートも継続的に高値を更新している。
これは、マイナーらがビットコイン(BTC)の中長期的な価格変動に自信をもっていることを示唆しており、glassnodeのリサーチャーは以下のように説明した。
「ビットコイン(BTC)のハッシュレートは継続的に新たなATHへと到達しています。(中略)これは、今年5月の半減期頃と比較すると約40%もの増加となっており、ネットワーク全体のセキュリティが大幅に向上していると考えられます。」
ビットコインネットワークが活況化することで、ビットコイン(BTC)市場は明確な強気相場へと突入していくことができるか、日々注目が集まる。
#Bitcoin hash rate hits a new ATH and touches 170 exahash for the first time in history on the hourly chart (24h MA).
— glassnode (@glassnode) October 8, 2020
That is an increase of around 40% since the halving in May, substantially adding to the security of the network.
Live chart: https://t.co/lpSkIAtfFm pic.twitter.com/Wl1MUODHdZ
執筆現在(10月9日16時半現在)、10,800ドル(約114.3万円)前後を推移しているビットコイン(BTC)には、再び「11,000ドル」への挑戦の時期が近づく。
アメリカ大統領選挙の行方や仮想通貨業界屈指の取引所BitMEXの動向など、まだまだ慎重にならざるを得ない不安材料が残っているはいるものの、仮想通貨ビットコイン(BTC)は2020年末にむけて上昇基調へとのっていけるか。
今後も引き続き、ビットコイン(BTC)を含む仮想通貨市場全体に、注目していきたい。
\無料アプリを使って/
この記事は、Cointelegraphの「3 key indicators suggest Bitcoin price is preparing to retest $11,000.」を参考にして作成されています。
投稿日時:
著者: CoinPartner 編集部 kenta